見出し画像

PTAや子供会などの役員問題

我が家が住んでいる地域のPTAの委員会活動は、学校から割り振られ、何かしらのの委員会に所属しなければならない。
年度が変わるごとに希望を出し、6年間ずっと委員会活動がある。
ある意味平等だ。
全員が所属しているため、年に何回か活動があっても1人1人の負担は少ない。
それでも、活動に全く参加しない家庭もある。
他にも登校班を編成する地域の委員や子供会の役員など親がやらなければならない役は沢山ある。

子供会や地域の委員決めは、住んでいるエリアで役員が2つ重ならないように、上の学年からまわすシステムとなっている。
しかし、打診があっても何かと事情をつけてやらない家もある。


先日、うちにも役員の打診があった。まだ私のうつが治っていないこともあり、きちんと1年間やりとげられるか不安があった。
候補の家庭が沢山あり、うちが引き受けなくてもいい状況ではあった。
「誰も引き受けてくれない」
と困っている現役員さんの嘆きを聞き、引き受けることにした。
誰かがやらなくてはならない。
いつかは回ってくるなら早めに終わらせた方がいいと思ったからだ。

先日、役員の中の役職決めがあった。
6人中、4人が役職につかなければならない。1人は欠席。5人での話し合いになったが、みんな役職のない2枠に入りたい。
私ともう1人のお母さん以外は、役職はできない事情を話し始めた。
「家に受験生がいてー」
「自営業で忙しくてー」
「パソコンがないのでー」

それぞれ事情があるのは分かるが言い出したらキリがない。
やりたくない気持ちは分かる。
うちだって事情はある。
でもそれを言うのはフェアじゃないから言わないだけだ、、、。

「私、うつの治療中ですけど」
「うちも受験生いますけど」
「骨折していてまだ治っていなくて痛くて辛いんですけど」
「子どもにいろいろあって大変なんですけど」
「親族は県外にいるため頼れる人いないんですけど」
「旦那が激務でワンオペ育児なんですけど」

言いたいことを呑み込んで黙って聞いていたが、話は一向に進まない。
人に押しつけようという魂胆が透けて見えた。
家の事情を理由に役職から逃れるつもりは一切なかったし、言うつもりはなかったが、皆の態度を見て感情が押さえ切れずに、ついに言葉が溢れた。


「それぞれ事情はあるかと思います。うちにも事情はあります。夜中に子どもが具合いが悪く救急搬送されました。一度帰ってきましたが病気の可能性があると言われ今後検査予定です。しばらく学校に行けないかもしれません。今後どうなるか分かりません。でも、言い出したらキリがないので、、、
平等にじゃんけんして決めてもらっていいですか?」
と提案した。若干強い口調になったと思う。
平等に役職決めをしたかったので病院から一睡もしないでの参加だった。
それどころではなかったのだが、
私が行かないことにより誰かが役職につかなければいけないのは心苦しかったからだ。

みんな驚きながら、じゃんけんに参加し役職を決めた。
いつも言葉を呑み込み、人に合わせてしまう私のたまに来る爆発だった。
今の時代、働いている人が多い。
昔ながらのPTAや子供会、自治会、地域の役員。
負担に感じる親は多い。
できれば避けたい、やりたくない。その気持ちはよく分かる。
みんなが押しつけあう活動なんて、やらない方がいいのでは?
と思ってしまう。
コロナ禍ではやらなくても問題がなかったのだから、、、。
「お金は払うからPTAは外部に頼むか無くして欲しい」というママ友も沢山いる。
時代に合わせてそういった組織のあり方も変わっていく必要性を感じた。
PTAは任意と言いながら、ほぼ強制の集まりになっている。
「子どもたちがよりよく過ごすために、何かしてあげたい」という人が自由に参加できるものの方が親の心の負担は少ないのかと思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?