見出し画像

Microsoft MVPとして登壇したMicrosoft Build Japan 定員オーバーの「AIハンズオン」を成し遂げたエンジニアが目指すもの

エンジニアリングユニットのKusabaです。
2022年に受賞したMicrosoft MVPの活動の一環として、Microsoft Build Japanに登壇してきました。当日の様子をレポートさせていただきます。
エンジニアとしてのキャリア形成や、実際の開発業務以外にどんな貢献ができるのかについて、興味がある方の参考になれば嬉しいです。

・MicrosoftMVPになったエンジニアの活動内容が気になるひと
・ひとに頼られるエンジニアのマインドについて知りたいひと
・「AIハンズオン」「ChatGPT」というテーマに引き寄せられたひと

・プロフィール
Kusaba
2017年中途入社、エンジニアリングユニット所属。2022年にMicrosoft MVPを受賞し、社内外で活躍の幅を広げている。CL先の業務システムにおいて、Azureへのモダナイゼーションなどを担当する。


Microsoft MVPとしての登壇依頼、テーマは「AIハンズオン」

Microsoft Buildというのは毎年シアトルで開催されている開発者向けの年次イベントで、イベント内では、毎年多くの新しい発表があります。今回は、そのローカルイベントであるMicrosoft Build Japanに登壇してきました。

今年は、Microsoft MVPへの依頼としてBuild関連のTable TopicsまたはAIハンズオンをやってもらえないか?とお声がけがありました。
そこで、普段の活動としてAzure OpenAI ServiceやSemantic Kernel関連をやっていたので、AIハンズオンなら協力できるのではと考えてテーマ設定をしました。

今、話題のChatGPTですが普通に使用すると学習データに使用されてしまうという懸念があります。しかしそこでAzure OpenAI Serviceを使用することにより、プロンプトまたは生成された結果はモデルの再トレーニング改善には使用されないと明確に謳われています。さらに、機密性の高いデータや法的に規制されているデータ処理を含むが有害な出力や誤用の可能性が少ないユースケースの場合、申請ベースで不正使用の監視と人間によるレビューの免除を受けることもできます。それにより、プロンプトと生成結果をストレージに保存させないようにすることが可能です。
このように有用なAzure OpenAI Serviceですが、API使用しかできず、人間による使用には何らかのアプリケーションを作る必要があります。
これを、90分で作成しようというハンズオンになります。


コミュニティメンバーの協力と私が発信を続ける理由


やることが定まったところで次は仲間集めです。
普段コミュニティ活動をしている.NETラボのメンバーに声をかけたところ、みな快く協力してくれ、当日は、.NETラボスタッフの大川さん(Microsoft MVP for M365 Development)、髙尾さん(Microsoft MVP for Developer Technologies)らがサポートくださいました。

会場の収容人数の都合上定員が20人なのですがお昼時にもかかわらず最終的に定員を大きく上回る28人もの応募を頂き、Azure OpenAI ServiceやSemantic Kernelへの期待の大きさを感じました。

登壇をサポートしてくれた.NETラボの大川さん(中央)、髙尾さん(右)と

当日は様々な属性の方が集まっていただき、開発者はもとよりマネージメント、経営者よりの方が多かったことは驚きでした。AIへの関心の高さや何かを持ち帰ろうという意欲が感じられます。
そして、Semantic Kernelの見通しのよさ、わかりやすさは非常に好評でした。

普段のコミュニティ活動でもそうですが、発信を続けることで「ひとの可能性を開花させる」ことができると思っています。
これまでエンジニアとして経験を積んでこられたのも、MicrosoftMVPとして活動ができているのも、決して自分だけの力ではなく、仲間の力があったから。だからこそ、自分のスキルやナレッジをより多くのひとに伝えていくことで、業界全体に貢献したいと思っています。これからも、こういった登壇の依頼にはどんどんお応えしていきたいですし、もちろん社内からも頼られるエンジニアであり続けられるよう努力し続けていくつもりです。