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「困難は分割せよ」エンジニア100人体制を目指してプロダクトDiv.を統括する新卒7年目

2023年10月に行われたキックオフで2度目の総合MVPを受賞した、プロダクトディビジョン長のSato。この記事では、社内ナレッジシェアの取り組み「佐藤の部屋」の様子や、彼が目指す「エンジニア100人体制」についてインタビューしています。ナレッジシェアの仕組みや技術職の組織づくりに興味のある方の参考になれば嬉しいです。

・ナレッジシェアの仕組みづくりに興味のある方
・技術職のマネジメント・組織づくりに関心のある方
・セールスからエンジニアへのキャリアチェンジに関心のある方

・プロフィール
Sato
千葉大学大学院修士課程(数学)修了後、2017年新卒入社。プロダクトディビジョン長、VPoE*候補。高校生インターン「チェリスタ!」統括担当、ブロックチェーン領域の研究開発を担う「さくLab」所長を兼任する。
サクラグでのファーストキャリアはセールス、その後独学でWebエンジニアに転向、現在はエンジニア・デザイナーが所属するプロダクトディビジョンを統括し、サービスづくりや組織づくりに携わる。
※VPoE:Vice President of Engineerの略で、技術部門のマネジメント責任者のこと


キャリアチェンジに向けて動き出した新卒一年目 営業からエンジニアへ

ーー現在の担当業務とこれまでの経歴を教えてください

プロダクトディビジョンのマネジメント業務を中心に、ディレクション業務や進行・リソース管理、Sangoportのサイト開発など、プレイヤーとしても動いています。
入社時は総合職(現ビジネス職)で、Web制作の営業等を担当していました。エンジニアに転向しようと思ったきっかけは、「最後まで責任をもって対応したい」という想いです。営業は、提案したらその後は技術者にバトンタッチするので、最後までクライアントに寄り添えないところがもどかしかったんです。提案したものを、最後まで自分で責任を持ちたいという想い、そしてエンジニアのリソースが足りていないという業界の背景もあり、まずはやってみようと思ったんですね。そしてやってみると、なんだか「できそう」だなとなったんです。
1年目の夏に最新の言語をオンラインスクールで学び、2年目途中からは、社内各所に散らばっていた入力データの自動化への取り組みをスタート、自社サイトの管理等を行うようになりました。そして、2021年10月にWeb制作事業を立ち上げることになった際に、初めてエンジニアとして外部の業務に携わりました。それから経験を重ね、今ではプロダクトディビジョンの統括を任せてもらっています。


「佐藤の部屋」でのナレッジ共有

ーー社内のチャットグループ「佐藤の部屋」について教えてください。

「佐藤の部屋」は、普段業務で関わらないメンバーとの横の繋がりづくり、気軽に質問・雑談ができる場としてスタートしました。懇親会で「佐藤さんと話す機会が欲しい」という嬉しい声があったことをきっかけに、代表が発案してくれました。部屋は4か月間の期間限定で実施され、今後は他のメンバーの部屋も順次開設される予定です。

私の部屋には、ディビジョンを超えて多くのメンバーが参加してくれ、「今日のお昼は何を食べましたか?」というとてもカジュアルな質問(笑)から、時間の使い方、キャリア形成、メンバーの強みなど様々なカテゴリの話題が上がり、私の考え方やナレッジをお伝えすることができました。そんな「佐藤の部屋」でのやり取りを少し紹介させてもらいますね。

<佐藤の部屋でのやり取り>
※ほぼ原文のまま掲載
Q:朝の目覚めを良くする為に工夫してることはありますか?
A:
普通かもですが、起きたらお水を飲むようにしてます
全身の伸びなどをして身体を中身や筋肉から動かすことで目覚めを誘導します

Q:パフォーマンスを上げるために、普段から取り組んでいること、意識されていることはありますか?
A:
パッと思いつかないことは業務ではやらないです。
持ち帰って調べるなり、誰かに聞くなりします。
どんな場面でもパッと思いつかないことがないように意識して日常のインプットをしてます。最近は寝る前にChatGPTと会話してます笑

Q:エンジニアでキャリアを形成していくことのメリットとデメリットだと感じることを教えてください。
A:
■デメリット
・システム開発のスパンが長い影響で入ってくる世の中の情勢も少し古い気がします
・1案件のスパンが長いので、自分が何をやるべきかの選択を意図的にプランニングしないと、キャリア形成に失敗したときに取り戻すことができないレベルで時間がたってしまうことがあると思います
・対応可能な技術が廃れたら一気に価値がなくなるリスクがあります

■メリット
・ビジネスのモデリングが上手になります
・人間でやるべきものと機械に任せるべきものの分別がつきやすいです
・お医者さんとか弁護士さんほどじゃないですが、手に職をもてるので、どの企業でも活躍できると思います
・給与水準も平均よりは高い傾向にあります

Q:佐藤さんにとって、この人は仕事できるなって人はどういう人ですか?
A:
言動と行動が伴っている
行動には意図がある
強い信念を持っている
こだわりがある
その分野において深い知識を持っている
国内基準ではなく世界基準で考えている
意思決定が早い
ボールを持たない
交友関係が広い

Q:以前朝礼でお話されていた「困難は分割せよ」がとても印象に残っているのですが、最近分割してうまくいったことあれば教えてください!
A:
ディビジョンの運営に関して考えるときですかね
かかわる変数が多い時には、時間軸で分けて考えることが多いです

だいたい
・1日、1週間、1か月、3か月、半年、1年、3年、5年、10年
くらいに分けて検討します

3カ月くらいまでは予想可能として現実的なラインを検討し、半年以降は予想不可能として理想的なラインで検討します
ここからメンバー単位、案件単位、チーム単位などさらに別の要素で分解をしていってます
エンジニア100人体制をめざすというのも、2030計画(※)から分割から生まれてます
※サクラグ2030計画:サクラグが2030年までに実現を目指すリスト

実際の「佐藤の部屋」の様子


エンジニア100人体制に向けて

ーーSatoさんが大切にしていることを教えてください

入社当時のサクラグはまだ10名弱の組織でした。当然ノウハウは少なく、新人が作った実績も会社のノウハウとして蓄積されていく、そんな環境でした。
その時の、何もないところから作り出す経験や雰囲気は大切にしたいと思っています。
今のサクラグにもノウハウのない業務はまだ沢山あるので、これまでの例だと、チェリスタ!のサイト作成や、1年目で立ち上げを任せたテックブログなど、メンバーには積極的に新しい業務をを任せるようにしています。3〜5年目で直面する「誰もやったことのない業務」への耐性を早いうちからつけてほしいという想いもあります。

ーー「エンジニア100人体制」について教えてください

私が「エンジニア100人体制」を目指そうと考えたきっかけは、プロダクトディビジョンを運営する上での目標を考えたことです。下記のような順番で「エンジニア100人体制」にたどり着きました。

第一:ビジョンパーパスの実現
第二:ビジョンパーパスが実現した世界では、僕たちはどうなっているか
第三:その頃にはサクラグ2030計画の「10事業30拠点」を達成しているだろう
第四:1事業あたり売上10-20億/年はないと継続難しいかな、給与にこだわってたら1人当たり平均1000万/年くらいかな

とすると大体必要なエンジニアは100人、「エンジニア100人体制」を目指そう、となったんです。

ーーSatoさんから見たサクラグ、これから目指すこと

サクラグメンバーは、とにかくいい人、いわゆる倫理観と良心のある方が多い印象です。悪口をいう人がいないんですよね。ここ数年で人数がどんどん増え、様々な部分をカバーできる人が揃ってきました。入社時のことを考えると、「会社」らしくなったなと感じています。

これまでは、新しい技術や技術力の向上に積極的に取り組んできましたが、技術があれば貢献できることは多いので、今後は業界の中でのノウハウ提供、社会貢献にも力を入れていきたいと考えています。「IT業界に貢献できるエンジニア組織」を作ることが目標です。現在運営しているテックブログなどもその一つですね。
意識しているのは「新規性」、AIではできないことにチャレンジしていきたいです。