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「しばらく本、読んでいないな」というそこのあなたに薦めたい本があるんです。

こんにちは。
note企画 #読書の秋2021 開催中ですね 。今回は豪華製作陣によるミステリー短編集を読了。久しぶりにあの感覚を味わいました。ドキドキハラハラヒヤリ、ズーン。
そう、文字通り『神様の罠』にはまったのです。


ちょっとそこのお兄さんお姉さん

突然ですが今年、本を読みましたか?
全然読んでない貴方ようこそおいでくださいました。たまに読むよって方も大歓迎。結構読む方は是非にこやかにそのまま佇んでいてくださると心強いです。

今回ご紹介する作品は6つのお話からなる短編集です。おしゃれに言うとアンソロジー。(「それどんな本?」と聞かれたら平静を装い「アンソロジーなんだけど、大好きな作家さんがいて…」と言いたいくらいオシャレ。)個人差はあれど、1つのお話を15分〜25分ほどで読み終えることができます。

しかも、読者のマスクの下の表情は読みながら変わります。いわばミステリーの醍醐味である「えーっそうだったの?ほんまに?ちょっと待って。ヤバ。なんだか嫌な予感がする。誰が?そうきたか。次はどんな感じ?うわーやっぱり。ってか余韻!」と心忙しいエネルギーがあなたの心からに満ち溢れてくるのです。

『神様の罠』は、著名な作家さんによるコロナ禍の背景を含む新しいミステリーアンソロジー。この先どうなるの?とページをめくる手が止まらないものばかりです。通勤通学や隙間時間に是非その手に取って「久しぶりに読んで思い出すあの文字を追う面白さ」を体感してください。


オンライン読書会に最適!なんです

本を指定して感想を語り合うオンライン読書会というものがあります。期日までに目を通しておくのは難しい場合もあるかと思います。『神様の罠』は一つ一つのお話が短いため、なんとその場で一緒に読んですぐにネタバレトークが可能です。ミステリーあるある「気軽にネタバレ感想を公につぶやけない」もやもやが見事に解決します。

オンラインでもリアルでもミステリーの驚きや余韻の熱をそのままに「あれ凄いよね!気付いた?どれが好き?」とすぐさま共有したくなる6作品が収められています。読書会と気を張らずとも感想を気軽に共有したくなる衝動を是非体感してください。

はじめましての作家さん こんにちは

今回大好きな辻村深月さんを入口に読み、今まで読んだことのない作家さんに出会いました。これはアンソロジーならでは。常日頃は読了ツイートやnote読書記事を参考に装丁などでイメージを膨らませて読む本を選んできましたが、作家さんに注目するという素敵なきっかけを得て世界がぐっと広がりました。

このインパクトの強いお話を書いた方は他にどんな作品を手掛けているのか。この登場人物の関係性がわかる元のお話が気になる!など好奇心と余韻がせめぎ合いました。

「こんにちは。どうぞ宜しくお願いします」
と言いたい気持ちです。

収録作品

乾くるみ『夫の余命』

米澤穂信『崖の下』

芦沢央『投了図』

大山誠一郎『孤独な容疑者』

有栖川有栖『推理研VSパズル研』

辻村深月『2020年のロマンス詐欺』

***

最近はハートフルな優しい美味しい物語を好んで読んでいます。そこで読んだ『神様の罠』は令和のミステリーの面白さをガツンと教えてくれました。

歳がバレますが、星新一さん・赤川次郎さん・シドニィ・シェルダンさんの著書を夢中で読んだ若きあの頃。懐かしい日々のあの感覚を久しぶりに味わい、note課題図書に感謝しました。


「どうして短編でここまで世界観が出せて、読めば画が浮かぶんだろう作家さんって凄い!」
と私が言うと長女にこう言われたんです。

「そりゃあ作家さんだもん。もうあふれてくるんじゃない?これ書きたいって」


脳裏にはさあ書きますよと腕を振るう書き手さん達の姿が浮かぶ。

確かにそうかもしれない。


6つのお話を読んだ私が、こんなにも伝えたくなるのだから。





お読みいただきありがとうございました。




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