さらぬわかれ 8 1 さくらゆき 2020年12月30日 07:12 ¥100 「ん…。ん~!」 栄子は目を覚ました。いつの間にか眠ってしまっていたのだ。「昔の夢見てたんだ。」 眠っている間にすっかり夜になってしまっていた。部屋に闇が立ちこめている。 聞こえているのは、時計の音と、桂の呼吸だけ。「私だけは、絶対忘れないからね。」 そう言って、栄子は桂の小さな手を握った。桂は反射で握り返した。ほとんど動かすことのないその手は恐ろしく冷たい。 ダウンロード copy ここから先は 152字 この記事のみ ¥ 100 購入手続きへ 有料マガジン ¥ 240 さらぬわかれ 240円 村の1本の咲かない桜の木。 その木には、曰くがあり…。 8歳のまま成長を止め意識のない姉とその妹の話。 GREEのコミュニティで発表し… 購入手続きへ ログイン #小説 1 読んで下さり、ありがとうございます。いただいたサポートは、絵を描く画材に使わせていただきます。 記事をサポート