さらぬわかれ 51

「さくら、コウノシン『様』って呼んでるけど、身分が高い人だったの?」
栄子は少しでもヒントになることを聞き出そうとした。
「うん、コウノシン様はお武家さまだったの。本来はこんな田舎がとても似合わないひと。」
さくらは淋しそうに微笑んだ。

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