さらぬわかれ 40

 栄子と波留日は軽自動車に乗り込んだ。

「今日は、お見舞いに来てくれてありがとう。」
 エンジンをかけながら、波留日は語り掛けた。
 恒太の優しさは母親ゆずりだと、栄子は再認識した。

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