さらぬわかれ 3

それは、本当に一瞬の出来事だった。花も葉もないその木が強い光を放ったかと思うと、桂はその場に倒れこんだ。

「お姉ちゃん、どうしたの?」
栄子は桂に駆け寄った。桂は眼を開けたまま、虚空を見つめている。いくら桂の体を揺すっても、もう彼女は何の反応も示さなかった。

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