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【コラボショートショート?】脳内会議打ち上げ編

このショートショートは、半分フィクションです。

さくらゆきと海宝航さんは、コラボ小説「陸で休む」の打ち上げのため、アップルパイ専門店に来ていた。そうとはいえ、航さんはさくらゆきの脳内なので、アップルパイは一人分である。

さ「航さん、『陸で休む』の連載ご協力ありがとうございました」

航「さくらゆきさん、何か僕に言いたげですね」

さ「実は今日誕生日でして……」

航「素直に、そう言ってくださいよ。お誕生日おめでとうございます」

さ「ありがとうございます」

航「今日は欲しかった漫画が買えてよかったですね」

さ「はい。この漫画の最終回が雑誌に載ったとき、航さんが『冥府の神様でも、きちんと妻の親族(人間)の挨拶にまわっているのに、澪さんのご両親への挨拶を誠心誠意しないのは失礼だ』と言い出した時は、びっくりしましたよ」

航「ちょうど、澪さんのご両親に会う直前でしたからね。きちんとご挨拶したお陰で、良好な関係を結べました」

さ「そういえば、澪さんのお父さんと将棋は指したのですか?」

航「ええ。とても粘り強い棋風です。次に会うときまでに、もっと研究しないといけないです」

さ「すっかり、仲良しですね」

さくらゆき、アップルパイを頬張る。

さ「アップルパイ、サクサクして美味しいです。熱々のアップルパイに、冷たいアイスが乗っていて、一緒に口に入れても美味しいです」

航「良い音がしてます。美味しいに決まってます」

さ「小山に引っ越してから、澪さんにアップルパイを焼いてもらえましたか?」
※アップルパイは航さんの大好物

航「澪さんの仕事の都合で、クリスマス前でしたが、焼いてもらいました。思わず感涙してしまい、澪さんを困らせてしまいました」

さ「よほど嬉しかったんですね」

航「生きて食べられるとは思っていなかったですからね」

さ「……再会出来て、本当に良かったですね」

航「はい」

さ「澪さん、新潟でもフルタイムで病院に勤務していますが、航さんは……」

航「心配ですよ。小山時代みたいな無茶なシフトではないですが、過酷な仕事には違いないので。こないだは気合いを入れていたので、余程のことがあったのでしょう」
※may_citrusさんの小説「ピンポンマムの約束」

さ「澪さんのこと、見守っていきたいですね」

航「彼女が全力で働けるよう、僕も体に気をつけます」

こうして、脳内打ち上げは終わるのであった。

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