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流れ星【#シロクマ文芸部】

 流れ星が下から上に流れたのを、僕はひとり観ていた。
 地球で生きる僕は、それは不自然な動きに思えた。
 宇宙に地球の常識なんて当てはめるのはおかしいと、思い直した。
 深海に沈む秘密と、宇宙の神秘は、僕にとって等しい。
 規模が違うと、君がいたなら笑っただろう。
 消えた星の光は、どのぐらい前の光なのだろう。
 星に還った君の光は、僕の元にいつ届くのだろう。


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