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ブックトークをやりました

5月18日、ミライエ長岡で『私の愛してやまない本と道標』と題するブックトークを開いていただきました。ACT新潟(若者と政治をつなぐグループ)主催です。

小さいころから、趣味は読書と感想文。
議員になる前は、書評をコツコツ書いて、所属する法律事務所のホームページに掲載していました。
今はあまり書けていませんが、それでも時々、ホームページやSNSで本の紹介をしていたところ、ACT新潟の方々の目にとまり、企画していただきました。嬉しいです。

今回は張り切りすぎて紹介する本が多すぎました😅。
反省。

小川公代『世界文学をケアで読み解く
石牟礼道子『苦海浄土
アーザル・ナーフィシー  市川恵里訳『テヘランでロリータを読む

耳を傾けること、書き留めること、思いを共有すること自体がケアになる。

熊本県水俣市で5月1日に行われた水俣病の患者・被害者団体と伊藤環境大臣との懇談で、「1団体3分」で発言を終えるよう団体側に促し、被害者が妻がどんなに苦しんだか語っている最中に環境省がマイクのスイッチをオフにした事件。
公害の被害者への責任を果たすためにできたはずの環境省が、責任に背を向け、それどころか声に耳を塞ぐ。その経過の象徴のような出来事でした。

ホメイニ革命後のイランで行動を制限される女性たち。禁じられた小説を共に読む秘密の読書会は、ときにぶつかりながらもたましいの自由を取り戻すかけがえのない時間となる。

吉田秋生『海街diary』『詩歌川百景
ヤマシタトモコ『違国日記

ケアは家族なら当然、ということにはならない。
むしろ家族には困難もある。葛藤、虐待やDVもある。
またコミュニティには善人ばかりではない。悪意や偏見もある。
乗り越えるのが難しい喪失もある。
しかし、必要なときに支えてくれる人がいたら、若い人、子どもは生きていくことができる。

西内ミナミ 堀内誠一絵『ぐるんぱのようちえん

ひきこもりから勇気を出してさまざまなチャレンジ。
ところが世間は甘くなく、どこでも
「もうけっこう。」
ダメ出しされる。
そんなダメダメな経験もいつか全部いきるとがある。
ケアすることでケアされる。

佐々木マキ『やっぱりおおかみ

でもケアされもせずケアする相手もいないこともある。
大丈夫。
おおかみだもんな。おおかみとして生きていくしかないよ。
「そう思うとなんだかふしぎにゆかいなきもちになってきました。」

参加してくださった方々からも本を紹介いただき、嬉しい時間でした!

ツイキャスでもリアルでも、こんな時間を持ちたいです。

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