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4月22日 【龍】

今日もこつこつとやっております。
日中は暑くなりました。湖は青くとても美しかったです。
しばらく浜に座って波と空を眺めてきました。

今日は何故かネットで龍にたくさん遭遇しました。
龍の話、龍の画像、龍の絵。自作の絵をあげている人が多かったです。
私がちょうど福岡の展覧会に出品する龍の絵と、もうひとつ龍を描く事をやっているので、そういうものが集まって来たのでしょうか。
自然が響いたのでしょう。

龍の絵は昔からたくさん描かれています。神獣でもありますし、架空の生き物の中では一番人気かもしれません。
恐ろしいものとして描くか、神々しく描くか、ユーモラスに描くか。
10年ほど前に観た展覧会で、龍の絵(屏風だったか?)の前から動けなくなって、鱗の体がうねる画面をずっと見続けた事があります。
誰の絵だったか、覚えていません。何の展覧会だったのかも。
ただ「これは実在しているものを描いたのだ」と感じながら観ていた事は覚えています。作者は実際に「見た」のだろうと思います。絵描きが対象をとらえるのは「目」とは限りません。

杉浦日向子の名作漫画「百日紅」に、北斎の娘お栄(葛飾応為)が北斎が描いていた龍の絵を損じて、代わりに描く場面があります。私が最も好きな場面です。
紙の前で自分を空にして龍が降りてくるのを待ち、一気に描きあげる。
龍のような存在は、あのように描かなくてはなりませんね。
精進したいと思います。

型染版画・龍(赤×黒)

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少しちりちりとした手触りの和紙に、顔料で下色を入れて、その上に糊置きをして、顔料で色を入れてから糊を落として作っています。版画をつくる時も、下絵のスケッチをして、それを型になるようにして、渋紙で型を彫って作ります。この龍を描くために、先人が描いた龍をたくさん見ました。たくさん見て、それをいったん全て忘れてから、スケッチをします。そうやって型(版)を作ります。同じ型で色を変えて何度か制作しています。型もサイズをいくつか作りました。猛々しい恐ろしい龍というよりも、身近にいて守り神となってくれる龍です。
黒と赤の染め分けで空気感を出しています。

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型染版画zbame

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この絵も守り神としての斉天大聖、孫悟空です。

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ツバメ堂(着物半襟・帯など)

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◆◆◆告知です◆◆◆

グループ展に参加致します。昨年からnoteのご縁がつながって、おとな美術部の展覧会に参加させて頂きます。

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タイトル:KAKERU~おとな美術部 課外活動~
場所:福岡市美術館 ギャラリーC
日時:5月7日(金)~5月9日(日) 9:30~17:30

私は和紙に型を使って制作する龍の絵を二点出品する予定です。平面作品も立体作品もあり、天井から何かが釣り下がったりする、バラエティに富んだ展示空間となりそうです。私は会場へはうかがえませんが、お近くの方はお時間がよろしければ、ご高覧頂けますと幸いです。

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ご覧頂きありがとうございます

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一か月前の八重桜つぼみです。今は新緑です。

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