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言葉の余韻

言葉の余韻

もう会えないのか。

そう考えると胸が苦しくなる。

私は地元のコンビニで働いている。今は大学4年生で、無事就活も終えている。

ただ、もうすぐ社会人になるので、コンビニのバイトも辞めなければならない。辞めるのは構わないが、気になる人がいた。

それはいつも夜に買いにきてくれる男性だった。ちょうど帰り道なのか、毎週買い物にやってくる。仕事帰りが多く、スーツ姿がほとんどだ。

買うパターンも決まって

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