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日本にとって少子化は福音かもしれない。有能な女性が男と交代する。

 育児がなければ有能な女性が社会活動に参加する。

 一方で、女性は出産しないならば結婚のメリットはない。しないだろう。だから自動的に独身男性も増える。

 問題は、この独身男性がどういう人材かだ。
 直ぐに分かるのは、女性に求められなかった人々だ。その時点でポテンシャルが低い。
 そして彼らは独身であるが故に、自分の家事労働は自分で行う。会社での労働時間は減る。家事労働が下手な男の場合は、さらに一層減るだろう。

 つまり、女性を支援する能力も無く、自分が生活する能力も無い男は、企業活動からもドロップアウトする。
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 残酷なことを言うが、経済的淘汰が起こる。能力の低い男は女性と入れ替わるのだ。

 そして、これは日本国経済としてはポジティブな変化なのです。

 さらに冷酷なことを言うが、これは長期的には心配する話ではない。能力の低い男は、独身であるが故にその資質を次世代に伝えないからだ。「貧しい男で満ちあふれた時代」は50年ほどで終了する。(注1)

注1:近現代社会は、これと似た事例を経験している。WW1,WW2、スペイン風邪だ。
 WW2のあと、世界的に好況が続いた。日本も高度経済成長を迎えた。あれを支えたのが、疫病・戦争のサバイバーです。
 なお、スペイン風邪のあとでは、各国の1人当たりGDPは増大しています。

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 そのあとの動きは読みにくい。女性は産まない人と産む人の両極に別れるのではないかと思う。

 例えば半数は、出産せずに男性と同等に働く。残りの半数は男性(あるいは女性でもいい)と結婚し、3,4人の子を産むかもしれない。

 出産する女性が減るからと言って、出産数が減るとは限らない。シナリオによってはむしろ増える。1児の母よりも3児の母の方が育児はうまいだろう。だからゼロと多産の両極化は合理的なのだ。「産む側の女性」はいわば「出産育児の専門職」だ。


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