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専門家に判断させるのは愚策:彼らの間でも意見は一致しない。
同じ病人を二人の医者に診せると異なる診断が出る(注1)。
事例研究として、架空の同一の犯罪事案について10人の裁判官に量刑の判断を求めたら、下は1ヶ月から上は1年までと全くバラバラだった。
要するに、彼らにも一貫した判断基準など無いし、どうしたら良いかわからないのです。
これは別に専門家が無能だというわけではない。
根本的に、この種の高度な問題は人間の能力では手に負えないのです。つまり難問過ぎて誰にも「正解」は出せない。
でも「誰にも決められない」では、社会が動かないから誰かが決めざるを得ない。その役目を負うのが「専門家」です。
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裁判など、はっきり言って素人が判断しても大差はない。だから多くの国で陪審制が存在する。
そして、むしろその方がいいのですね。なぜならば
専門家は専門以外の事は無知無能
だからです。専門とは、文字通り「他のことはできない」という意味です。
つまり、確かに専門家は専門分野に関しては素人よりは知識や経験を有する。しかし、判断能力は(素人よりも上だが)大差はない。ぶっちゃけ、ほとんどの場合に、素人がわからない事は専門家だってわからない。
そして専門家は、専門分野以外の要素については素人より無能です。
結論として、オーバーオールでは専門家には判断させないほうがいい。
判断するのに一番ふさわしい人は、(当たり前とも言えますが)当事者です。病気ならば患者本人ですね。
注1:特に精神医学はひどい。私自身が4人の心療内科医の診察を受けた事がありますが、みんな違うことをいいました(笑)
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というようなことが、下記の本を読むとわかります^^
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追記
専門家不要論みたいになってしまいましたが、それは違います。
極度に限定した領域の「単純」な問題については、専門家は極度に有能です。
例えば将棋の藤井氏、野球のイチロー氏などは素人は足元にも及ばない。
また数学の証明、理論物理学、音楽、各種のスポーツなどでは専門家は圧倒的に有能です。
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