見出し画像

ゴリアテは弱い。人体には適正サイズがある。

 そもそも人体はデカければ良いと言うものではない。動物が今の大きさであるのには理由がある。
 例えば大きすぎると隠れられないので、草食はもちろんのこと、肉食も死ぬ。狩る側だって、獲物に近づくには隠れる必要がある。
 そして体が大きければ大量の食料が必要だ。無ければ死ぬ。

 現実に、現時点で最も生存能力が高い哺乳類はネズミだ。動物全般に広げれば、たぶんアリが一番「強い」。
 一方、アフリカゾウとクジラは絶滅寸前だ。大きい動物は「弱い」のです。

********

 大きい体が有利なのは、1対1で互いに隠れられない状況で闘う場合だけです。例えばボクシング。

 例外中の例外の状況だ。

******

 別のケースとして軍人を考えましょう。
 身長190cmの男は軍隊では使い物になりません。

 まず戦闘機のパイロット、戦車兵は無理。物理的に乗れない。
 目立ちすぎるし、市街戦&室内戦で圧倒的に不利、空挺降下も困難なので、特殊部隊も無理だ。
 体が重すぎるので、山岳兵も無理。 

 同じ理由で船乗りもほぼ無理。艦内は狭すぎる。特に潜水艦は論外。
 飛行機乗りも、ほぼ無理。
 歩兵も無理。現代では装甲車とヘリに乗る必要がある。また100kgの男が倒れたら、運べない。
 
  かと言って、後方任務をやるのも難しい。軍のテントやベッドは狭いのです。また大男は飯を食いすぎる。

 そもそも、言うまでもないですが、現代戦で腕力は意味を持ちません。

 あえて言うならば、武器弾薬を大量に運べるが、大男よりもハンビーがいた方がいい。

******

 民間人としては「強い」かというと、そうでもない。
 家屋やオフィスは、標準サイズに合わせて作られている。
 飛行機、車、電車も同じ。

  食費がかかるが、体が大きくても給料は変わらない。
  着る服がない。

 接客業務では相手が恐怖心を抱く。
 工場で働くにも工具は「普通サイズ」しかない。手がデカければ小さい部品は持てない。車を修理したくても、下に潜り込めない。
 
  パソコンのキーボードは小さすぎるし、スマホはさらに小さい。

 要するに、生活費は高いのに、仕事の選択肢が非常に狭い。
********

 大男はつらいのです^^;

 結婚前は高身長とモテるかもしれないですが、結婚後は家庭内で邪魔だと言われるでしょう^^;

 ほとんどのことは中庸が良いのです^^ 

 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?