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Twitter買収劇はほぼ決まりらしい。でもね、、、^^;

 マスク氏によると、この買収劇は「言論の自由を検閲により破壊しつつあるTwitter」を「正しい道」に引き戻すためらしい。

 これが本音かどうかは知りません。私個人は、多分本音だと思っています。マスク氏はドリーマーですからね^^

 しかし、それは問題ではない。
 いずれにしてもマスク氏の「公正公平」はマスク氏個人の基準に過ぎない。偏ったものになるでしょう。(注1)

注1:私が思うに、マスク氏が欲しているのは「言論の自由」ではない。「イーロン・マスクの発言の自由」です。
 今のTwitterではマスク氏の投稿は規制される可能性が大いにある。影響力が大きすぎるのだ。例えば彼の一言で株価が暴落する。
 素っ頓狂な事、無責任な事を言えば凍結されるでしょう。
 マスク氏はそれを避けたいだけだと思います。

 こういうものを曲がりなりにも「公正」に運用しようと思ったら、多人数の批判に晒す以外にないのです。透明性の確保だ。上場化はそれとは逆です。上場していれば少なくとも投資家の批判があるからです。

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 マスク氏は「検閲」をなくすと発言しています。しかし検閲は「偏向報道」の原因のごく一部でしかない。

 大前提として、Twitter利用者は膨大な投稿のごく一部しか見ることがない。そして、どれを見せるかはTwitter社が決めている。利用者はスマホに表示される投稿しか見ないからです。

 たぶん発言の自由は保証されるのでしょう。しかしどの意見を多数の人に伝えるかはイーロン・マスク氏が決めるのです。

 つまり、ことさら検閲などしなくても同じ結果になります。Twitter社が見ろと薦めなければ利用者は見ません。NHKや朝日新聞はこれを実行している。「報道しない自由」というやつです。

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おまけ

 マスク氏はドリーマーであって実務能力に乏しい。「言論の自由」の理想は追いかけるが実現はしないでしょう。
 現に自動運転車はいつまで経っても実現していないし(注1)、「チューブトレイン」は単に「小さい地下鉄」だった。

注1:マスク氏の言う「自動運転」は、日産の言う「運転支援機能」と同レベルです。

 脳とコンピューターの結合(Neuralink社の事業)も「実現する」と言っているだけでアウトプットはほとんどない。2足歩行ロボットも同様だ。

 なお、マスク氏はテスラ社CEOの辞任を検討していると公言しています。私は、マスク氏は宇宙開発(SpaceX)に注力するのかと思っていたのですが、そうでもないらしい。(注1)

 彼は移り気であり、今はSNSがお気に入りのようです。しかし周回遅れです。

注1:宇宙事業の未来も暗いです。彼はこれに気づいたのかもしれません。
 SpaceXは民間人の宇宙旅行で宣伝活動をしていますが、本命は人工衛星によるネット構築だ。これは上手く行けば巨大な市場だ。
 しかしインターネット産業が丸ごと伸び悩んでいるのが実情です。需要がないのです。Netflixは利用者が既に減少に転じた。株価はこの半年で半減している。
 主要SNSは死につつある。Facebook、Twitterのこと。
 GoogleはSEOが常識化したので役に立つ情報を返さない。(注2)
注2:
 ついでにAppleはもう「画期的新製品」を出していない。スティーブ・ジョブズのカリスマによる「アップル信者」も若者と入れ替わりつつある。いまの10代はジョブズなど知らないでしょう。
 Amazon創業者のベゾス氏はすでにAmazonに見切りをつけて引退しました。
 マスク氏がTwitterを買収できるのも、何のことはない、創業者・CEOのドーシー氏がTwitterに見切りをつけて引退を発表したからです。

 FANG(今で言うGAFA)は急速に衰退に向かっています。ハイテクバブルはまたしても終焉を迎えつつあります。




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