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人類文明は調理のおかげ^^

 上の記事に関連して。

 ヒトは5万年ほど前に火を使うようになったらしいです。つまり調理。これは人類史上最大の発明でしょう。

1.食糧は劇的に消化吸収しやすくなった。
 結果としてヒトは少ない食事で生きられる。
 だから狩猟採集あるいは農作業に必要な労力が減る。胃腸が小さくて済むので、体はスリムになり運動能力が高くなった。

 ヒトが完全直立歩行可能になったのは、胃腸が小さいからかもしれません。今でも胃下垂の人はいる。哺乳類の体構造で直立するのは元々無理があるのです。

 また言い方を変えると、十分な食糧を手に入れるのが容易になった。だから巨大な大脳を維持できるのです。

1b.食糧が少なくて済むので、同じ面積の土地に多くが住めるようになった。あるいは同じ広さの畑で多くが食えるようになった。調理が前提でなければ農業は成立しなかったでしょう。1人が耕す面積が広すぎるからです。
 そして人口密度が高くなった。

2.食事の時間が短くなった。
 チンバンジーは一日中食事をしています。ヒトは違う。生活に余暇時間が生まれたのです。我々は5万年前から、それを家族との会話に使っているようです。

3.上記に関連して。ヒトは喋る能力を手に入れた。
 チンパンジーは声による会話をしません。一日中咀嚼をしているので、口を使えない。また咀嚼行為に特化しているため、口腔は高度な発声能力を持てませんでした。
 そもそも多くの哺乳類は口呼吸が出来ません。常に咀嚼しているので、仮に口と肺が繋がっていても空気は吸えない。だから声を出すのも難しいです。

4.ヒトは調理を前提とした農作物を開発した。小麦と稲です。端的に言うとデンプン。これらは植物界ではニッチな種です。それゆえに、デンプンを主食とする動物(昆虫も含む)は少ない。彼らは(生の)デンプンを消化吸収できないからです。
 だからヒトは小麦と稲を容易に栽培できた。あれが鳥や獣の主食だったら、片っ端から食われて農業は成立しなかったでしょう。

5.食中毒、感染症、寄生虫が激減した。これは説明不要でしょう。

 調理ってこれほどまでに大事なのです^^


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おまけ

 私は野菜をほとんど食べないのですが、必要カロリーを、肉や穀物から摂らずに生野菜から摂ろうとすると膨大な量を食べなければならないようです。ビタミンを生野菜から摂るだけでも大変だ。食事時間が数倍になりますね。

 これが上記の事の裏付けです。

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