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前代未聞、検察官トップが刑法犯で有罪。

検察庁次官が賭け麻雀で有罪判決。

「罰金20万円の略式命令」とぼかした記事になっていますが、裁判所が有罪判決を出したという意味です(注1)。何せ「罰金」ですから。交通違反の反則金とはわけが違う。刑法に記された賭博罪で有罪なのです。立派な犯罪です。

検察庁は、実はこの人物を起訴猶予で無罪にしていた
しかしそんなことが通じるわけもない。一般人による審議会で起訴が決定し、今回有罪判決が出た。

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注1:「略式」とは公開裁判を開かなかったという意味です。被告人である東京高検黒川弘武元検事長が、自ら有罪を認め、罰金刑を受けいれると言ったのでしょう。こういうケースでは、議論の必要がないので、公開裁判なしで裁判所が判決を出します。これを「略式命令」と言います。「命令」というのはつまり「罰金20万円を払え」という命令のことです。
これは実は、検察庁の精一杯の防戦です。こんなものを公開で裁判所でやり取りされたら、マスメディアも取材に来るし、大変なことになります。しかし「略式命令」なので、事件の詳細は闇に葬られます。おそらく「証拠」もほとんど無いでしょう。それが存在すると、公開しなければならず、検察庁は大いに困るからです。

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これをテレビ朝日がいかに短く報じたかに注目して下さい。アサヒはこれに触れたくない。なぜなら

賭け麻雀の相手は朝日新聞の記者だからです。

ついでに言うと、犯行現場は産経新聞社会部の記者の自宅です。

マスメディアがこの事件に極力触れたくない気持ちは、痛いほどよくわかりますよね^^;

これが何を意味しているかわかるでしょうか。日本の新聞社は、「賭に負けた」と言って、検察官(しかもトップ)に金を渡していたのです。

確かに収賄の証拠はない。しかし、こんなものは一般企業でも普通にやってる。彼らだけがやらないとは到底思えない。接待麻雀とか接待ゴルフというやつで、要するに収賄です。

新聞社が何を見返りに求めていたかはわかりません。でも少なくとも「検察官しか知り得ない、部外秘の情報」は手に入る。スクープです。

それならまだマシで、おそらくは新聞社による犯罪を、不起訴処分にしてもらっているはずです。例えば、朝日新聞記者は「サンゴ捏造記事」でサンゴを破壊していますが、あれは刑事裁判になっていなかったはずです。検察官が不起訴処分にしたのでしょう。新聞社と検察官は昔からズブズブですから。

さらにはもっと危険なこともある。例えば朝日新聞の慰安婦捏造事件、強制労働工捏造事件は、基本的に犯罪でしょう。下手すれば「外患誘致」だ。重大犯罪です。これが起訴されていない。起訴しないと決めたのは、検察庁です。

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また新聞社が検察官に差し出せるものは、金だけではない。「検察官の犯罪、不正、怠慢、失敗を報道しない」という非常に重要な見返りを提供できる。検察官は大助かりです。

現に、今回の賭け麻雀事件も、マスメディアの扱いはとても小さい。

このように、日本の検察とマスメディアは途方もなく腐敗しています。決定的な証拠はないけれど、その氷山の一角が、この賭け麻雀事件なのです。


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