サイバー世界のサラエボ事件が起こるでしょう:民間ハッカーは管理不能。
ロシアvsNATOの対立が深まっている中、両者はサイバー戦を警戒している。
既に一触即発。
過去のあらゆる戦争と同じで、始まったらコントロール不能になるでしょう。
そしてサイバー戦は非常に危うい。
1.世界はこれを経験したことがない。疑心暗鬼の塊だ。また未知の脅威は、未知であることが最大のリスク。
2.正規軍による武力戦闘と異なり、誰が攻撃しているのか、そもそも攻撃されているのかわかりにくい。
逆に言うと、単に運が悪かっただけのバグを、敵からの攻撃と解釈する可能性がある。
3.誰でも始められる。民間ハッカーは国家の管理下にない。
4.それ故に、両者ともに「敵」からの先制奇襲攻撃を受ける可能性が、多分にある。
5.また、サイバー攻撃を始めるのは、米露のサイバー軍、民間ハッカー以外である可能性も高い。例えば北朝鮮やイラン、そしてもちろん中国だ。
漁夫の利を得ようと、動く可能性は高い。攻撃する理由はあるし、能力もある。
単に米露間で開戦するだけでも、利益を得られる国は多い。
しかも犯人だとバレなければ、報復攻撃がない。
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そしてサイバー戦が発生した場合には、劣勢に立った側が武力行使を始めるでしょう。サイバー戦で負けただけで、おめおめと引き下がるわけがない。
ハッカーに負けても、爆弾を落とせば勝てる(かもしれない)。
軍隊というのは独立性が高い。それ自体が完結して行動できる組織なので、ハッキングで母国のインフラが破壊したとしても、しばらくは単独行動ができる。
だから反撃するでしょう。武力で敵の能力を奪わないと、自国が侵略支配される。
つまり国家殲滅戦、核攻撃のことです。米国はモスクワに核ミサイルを撃ち込むかもしれない。
危険です。
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