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幻想の経済成長。中国:GDPなんていくらでも増やせる^^;

ビルを建てては壊しているそうです。

まあ、これが特異な例なのか、国中でやっているのかは不明です。でも、彼らには実行可能だし、実行する動機もある。なにせ「経済成長率6%」は、中国共産党が決めた「必達」の目標ですから、地方幹部だって何でもやるでしょう。

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実は、GDPを増やすのは、ものすごく簡単です。一例を。

1.1億円で建設可能なビルを、政府が業者に発注する。ただし100億円を払う。

2.業者は99億円の利益を得るが、それを全て「法人税」その他諸々の理由をつけて政府が徴収する。

これでGDPは100億円増えた。政府予算は1億円しか使っていない。なんなら政府支出はもっと小さくできる。原価1円の品物を100億円で買ってもよいのだ。

かように、GDPなんてどうとでも増やせるのです。やりたければ。

もちろん、普通の資本主義社会では、こんな馬鹿げたことをやったらマスコミや世論に袋叩きにあう。でも、中国ならできます
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GDPという数字は、本質的に目安に過ぎない。まともな(透明性のある)生産活動をしている国家が言うのならば、それに意味はある。しかし、そうでなければ、ほとんど意味など無いのですね。(注1)

注1:朝日新聞や読売新聞の「発行部数」みたいなものだ。例えば読売の公称発行部数は1000万部だ。しかし実際に配達されているのは、600万部ぐらいしか無いと言われている。
 これが「押し紙問題」と言われるもの。正確な実態は不明だが、販売店が「配達されない新聞」を大量に廃棄していることは、公然の秘密だ。
 なお、ビジネスホテルなどに、読売新聞を無料で置いてあることが多いが、あれが「押し紙」だ。販売店が廃棄分を(無料で)ばらまいている。

有り体に言って、中国の「生産力」なんて誰にもわからない。GDPが世界2位だというのも、習近平が自分でそう言っているだけで、中国の「生産力(経済力)」が世界2位かと言うと、不明です^^; (注2)

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中国の経済に関して言えるのは、中国の輸出高がそこそこ大きいことだけだ。ちなみに2020年は2.6兆USドル。これは本当だろう。払った側の統計がある。

一方で、中国の公称GDPは約14兆USドルだ。つまり内需が約11兆USドル。これに関しては裏付けのとりようがない。たぶんデタラメだろうし、統計を捏造していなくても、大して意味のない数値だ。

注2:これは私の私見ではないです。海外の多くのエコノミストやマスコミが指摘している。
 例えば、中国の鉄道の運行状況や、発電量がGDP14兆USドルの「経済大国」にしては、妙に少ないのです。
 それに、かつて中国政府の財務大臣自身が、公の場で「中国のGDPはわからない」と発言したことがある(笑)。そんな統計はないのです^^;


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