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教育無償化と奨学金は、本質的に同じです。

 教育無償化というのは、教育を受ける人が払わないだけです。つまり教育を受けない人が払うのです。

 それは社会人ですよね。学生は社会に出てから費用を払います。おそらくは税金の形でです。だから広義の借金です。奨学金と同じです。

 ただし一点だけ異なる点が有って、税金は低所得ならば支払いが免除になります。これは確かに大事なポイントです。
 でもそれでいいのならば、奨学金も(例えば)所得が少ない人は支払いを免除するか支払い期限を延長すれば、ほぼ同じシステムになります。

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何でも同じですが払わずに受け取る事は出来ません
前払いか後払いかを選べるだけです。教育も同じです。(注1)

注1:R.A.ハインライン風に言うと
 TANSTAAFL : There Ain't No Such Thing As a Free Lunch.
(無料の昼食なんてものはない!)
です。これはSF界では有名な格言で「月は無慈悲な夜の女王」に出て来るセリフです^^

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おまけ

 奨学金は100万~500万円ぐらいになると思います。これは新社会人としてはビビる金額でしょう。それはわかります^^

 でも、一生を考えたら端金です。それは家の購入を考えたらわかるでしょう。日本人の半分ぐらいは3千万~5千万円ぐらいの借金を抱えて生きています。住宅ローンです。

 また、典型的日本人の生涯賃金は2億~3億円です。500万円を返せないようでは、どのみち生きていけません。心配しても始まらないです^^;

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 また、こういう考え方もあります。

 20歳の人は、おそらく税金をほとんど払った事がないでしょう。消費税の総額もたかがしれているはずです。
 しかし、あなたが20歳になるまでには、日本国のインフラを利用したはずです。道路、警察、自衛隊、小中学校、公園、病院などには莫大な金が投入されています。それを誰かが払っているのです。
 あなたはそれを今まで無料で利用した。だからこれからは、(得られるものよりも)多めに払わなければなりません。

 要するに借金をしているのと同じなのです^^
 日本の国家予算は国民1人当たりで年間100万円ほどです。つまり、ざっくり言うと国民は年に100万円の税金を払っている(注1)。

注1:法人税は株主の利益を削って払っています。だから株主が払っているのと同じ。その人々は大半が日本の国民です。

 したがって20歳の人が、今までに支払いを免除されてきた金は総額で2000万円ほどです。これが隠れた借金です。日本国は、それを社会に出てから返すシステムになっています^^





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