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KYって大事:人は失敗からしか学べない。でも大失敗をしたら人生詰む。

危険予知のことです。

これじゃない^^;

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人が何か新しいことを始めると、最初はまず失敗します。書物で学べるほど現実世界は単純ではないからです。

逆に言うと、本を読んだだけで成功するような事は、誰でも成功する簡単な事であり、価値がない。

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個人的な話でもそうですが、人の集団としても、例えば工学の世界では1件の成功例があれば、その裏に1000件の失敗例がある。

エジソンは白熱電球を実用化するまでに、1000回の試作をしました。

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もっとスケールを大きくすると、進化の話では、一つの「成功した」突然変異の裏には、数万~数億の「失敗事例」があった。ちなみに失敗した個体は子孫を残さずに死にました。

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この宇宙は、失敗を避けて成功することは、できないように作られていると思います。

でも、大失敗して死にたくはないですよね。^^;

だから、いかに大失敗を避けるかこそが、人生を楽しく生きるコツなのです。

しかるにヒトは、というか現在まで生き残った動物は、危険予知能力が異常なまでに高い。(注1)
 これを有効に活用すべきです。

けれども、ヒトに関しては、その能力がこの100年ぐらいで極端に低下したようです。世界は安全になりすぎて、幼少期に危険予知能力を育てる機会が失われたのでしょう。

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結論ですが、失敗できるうちに散々失敗したほうが良いです。

人は失敗することで学ぶ、特に危険予知能力(およびリスク管理能力)を学びます。

現実的には、保護者が守ってくれている間に失敗したほうが良い。つまり若いうちです。特に3歳ぐらいまでは、何度も怖い目に遭い、ちょっとだけ痛い思いを繰り返したほうが良いのでしょう。

そして、社会に出て「君はもう一人前だから全部任すよ」と言われる前に、さんざん失敗することです。失敗(中程度の失敗)が許容されるのは、25歳ぐらいまでですかね^^;

その間に、失敗経験を積まないと、はっきり言って使い物にならない「事なかれ主義」の人材になるでしょう。 

失敗経験のない人は、未知のことを極端に恐れる。リスク評価ができないから、許容すべき小さな失敗でも避けて通るのです。

だから、新しいことはやらない。そして、実はそれは合理的だ。その種の人が新しいことを始めたら、たぶん大失敗をして人生終了になる。例えば死にます。これは誇張でも、冗談でもないです。

許されるうちに失敗しましょう! ^^

一番効率が良いのは、学生時代に失敗することでしょうね。たぶん。

私自身は後悔しています。40歳を過ぎて大失敗をすると、復活するのは超大変なのです^^;

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注1:その能力がない動物は、何億年も前に絶滅したのです。
そして人間の作った機械には、その能力が決定的に欠けている。これは、解決の目処が立たないような大問題であり、フレーム問題と呼ばれています。
 これが車の自動運転がいつまでも普及しない理由です。
 簡単に言うと、「危険予知」はアルゴリズムでは処理できない。動物はハードウェアで処理しています。処理すべき情報があまりにも多いのです。
 そして、その「ハードウェア」の動作原理は、ほとんど未解明です。
 
ごく単純な例として、石を投げつけられると、ヒトは反射的によけます。でも、考えてやっているわけじゃない。自分だって、なぜ避けられるのかわからない。
 これは大脳新皮質の「論理的な処理」ではなく、その手前の「目ー小脳ー
  大脳旧皮質」辺りで処理しているからです。
 

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