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日本の男はほとんどが長男です^^

  特に驚く話でもないかもしれませんが。

  一人っ子ならば、もちろん長男です。

 二人ならば、
 
 
 女
 女女
のどれかなので、4人中3人は長男。次男は珍しいのです。(注1)
3人以上は、今やレアなので省略。

 なお、言うまでもないですが、ほとんどの女性は長女です。

注1:ちなみに私自身は次男です。兄とは没交渉で、10歳ぐらいを境にまともに会話をしたこともないので、兄がいるという意識はほとんどないのですけどね^^;
 だから気持ち的には、私も長男派です。

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 さて、ここで私が触れたいのは「長男ってどういう気質なのか?」です。

 かつて長男とは後継ぎであり、(8人ぐらいいる)兄弟姉妹のトップだった。父親に次ぐ家庭内の責任者・権威者だったのです。頼もしくもあり、時には嫌な支配者でもあった。それが画像のマンガ「長男の時代」の背景です。

 しかし、その一方で長男は強く守られていた。親の愛情と保護、そして期待を最も受けていたのが長男です。
 そして結婚した後も、親の家に住み、親に守られ、それが親が死ぬまで(自分が50代になるまで)続いた。(注2)

注2:去年の自民党総裁選、つまり事実上の首相指名選挙には、河野太郎が出馬しました。そして彼が劣勢に立った時、すなわち岸田首相に負けそうになった時に、応援として出しゃばったのが、父親である河野洋平(元衆議院議長)です。
 アレを見たときは、私は日本の政治ももうだめだと思いました^^;

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 そして時代は変わり、長男は親の後も継がないし、兄弟の面倒も(なにせ大抵は年下の兄弟姉妹がいないので)見なくなった。
 「守られるだけの男」の誕生です。

 たぶん、これがモラ夫になるのでしょう。

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 現代日本の男は守られ過ぎなのです。家では親が守り、社会では(意外かもしれませんが)会社が守る。外からの攻撃に対しては、会社は従業員を守ります。味方ですからね。
 だから客先で大失敗をしても、せいぜい上司に怒鳴られるぐらいで済むのです。楽なものです^^;

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 対して女性は、昔からアウェイで孤軍奮闘してきました。「家」は夫の身内しかいない。育児家事は単独業務だ。
 夫の転勤に付き合い、近所に友人もいない。同じく夫の転勤が理由で、自分自身の職場関係の人間関係も短く浅い。

 女性の方が、遥かにメンタルが強いのです。正確に言うと「自分ひとりでなんとかする」という自立・自律意識が非常に高い(注3)。

 女性の目から見ると、男はあまりにも子供じみていて頼りないように見える場合が多いと思います。それは、このような背景によります。
 実際に、彼らは図体のでかい子供です。

注3:世間の認識は、今でも「妻は夫に依存している」だと思います。しかし、それは専業主婦の時代とともに終わりました。
 また専業主婦の時代でも女性が男性に依存していたのは、実は金だけです。家のこと、特に育児に関しては男は全く役に立たないので、相談すらしないのが普通でした^^;

 今はむしろ逆で、夫が妻に依存しています。多くの男が妻がいないと飯も満足に食えない。もっと言ってしまうと、男は一人だと心細くてたまらないのです。なにせ生まれたときから、ずっと「味方」に囲まれて生きていますから。そしてあらゆる「雑事」は周囲の誰かがやってくれたのです。

 その結果、一人暮らしができない男が無数にいます^^;(注4)
 男が離婚を嫌う大きな理由の1つがこれです。

 ああ、情けない^^;
注4:私の父親(故人)は古い人間ですが、これでした。ついに人生でただの一度も一人暮らしを経験しなかった。スーパーで買物をした事がないし、ゴミの捨て方も知りません。

 その父が私(未婚)にしょっちゅう言っていた口癖は
 「年をとって一人だと寂しいよ(早く結婚しろ)」
です。
 そして今、歳をとった私が思うことは
「一人暮らしって気楽で楽しい」
です^^

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おまけ

 中国は長らく一人っ子政策(1979~2014年)を取ってきたので、もっと悲惨です。
 ほとんど全ての男が長男です。その親も長男。
 したがって、一人の男に「親2人と祖父母4人」の味方がいる。これが理由で超過保護に育てられ、結果としてワガママ一杯の自己中が出来上がった。
 彼らは「小皇帝」と呼ばれ、世界的にも有名です。
 今の中国社会の幹部クラス(40代なかば)以下はみんなこれです。(注5)

注5:特に軍隊は平均年齢が若いので、将官(将軍)クラスより下はほとんど全員がこれです。これは中国人民解放軍の動きを考える上で、欠かせない要素です。
 ぶっちゃけ、彼らは威張るだけで甘えっ子であり、一人では決断できない。行動力に乏しく、自己愛に満ちていて他人の利益には関心がない。
 つまり愛国心など期待できない存在なのです。「命に換えても国と戦友を守る」タイプとは真逆です。

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 付け加えると、中国には起業家と投資家がやたら多いのも、これが理由でしょう。
 大失敗をしても強力なセイフティネットがあるのです。全財産を失っても2人の親、4人の祖父母がなんとかしてくれる。平たく言えば、実家に帰ればよいのです。というか実家に住んでいるw。

 裏を返すと、彼らは危機管理がものすごく甘いです。


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