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「正しい判断」などできない。前へ進みましょう^^

 考えて「正解」を導き出せるのは、大学入試ぐらいのものです。あれは人生で最も簡単な種類の「問題」ですw

 現実社会の問題はあまりにも複雑で「正解」など出せない。答があるのかすらわからないし、事後に判断が正しかったかどうかを知ることもない。

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 ケーススタディを。

1.裁判の事例で社会学者が行った実験です。10人の裁判官に犯罪案件の裁判資料を見せて、妥当な量刑を質問した。
 結果は1ヶ月から10年の範囲で、てんでバラバラ。

2.医療の事例。3人の精神科医に患者のカルテを見せて診断を依頼した。
 結果は全員が異なる診断。

3.経済の事例。10人のトレーダーに株価の予測を(以下略)

 1と2については、その判断が正しかったかどうかの確認すら不可能な点に留意して下さい。

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 せめて同じ答が返ってくるのならば、なぜ間違うかを議論できる。

 しかし、実際には正解率を議論する以前の話なのです。「専門家」だろうと何だろうと、答はわからない。本人が「正しい」と思いこんだ事を言っているだけです。

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まとめ(?)

 人生で出くわす主要な問題に「正解」を出そうと悩んでも、あまり意味は無いです。特に誰もが悩むような問題は、(身もフタもないですが)まず正解なんて出せない^^;

 そんなことよりもトライ&エラーを繰り返した方が良いと思いますね^^
 下手な鉄砲も数撃ちゃ当たります(注1)

注1:完全に余談ですが、ベトナム戦争で米軍が調査した所、敵に命中した銃弾は100万発に1発だったそうです^^;
 でも100万に1つ当たるなら、1億発撃てば100人倒せる。それでいいのです。これが物量作戦の論理であり、しかも有効な戦略です。

 そもそも戦死者の死因のほとんどは砲弾病気なのですけどね。映画と違って「敵の銃弾で倒れる」なんてカッコいい(?)死に方をした人は、レアなのです。
 ウクライナは温暖地域の局地戦だから病気は少ない。でもWW2やそれ以前の総力戦では最前線の塹壕で、寒さと栄養不足から大量の兵士が病死しました。冬のロシアで野宿をしていたら、そりゃあ死にますよ^^;

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追記

 医者、裁判官、株式トレーダーを例に出したので「それはそもそも難しい問題だ」と思った人もいるでしょう。そこでもっと身近な例を出しましょう。

1.今晩の2歳児の食事のメニュー。10人のお母さんに聞けば、全員が違う答を返すでしょう。どれが「正解」か判定できるでしょうか?

2.結婚。特定の男性を想定して、その人と結婚したほうが良いか否か。複数の女性に聞いた時に「統一見解」が出るでしょうか?

3.休暇。どうやって過ごすのが最も幸せか。(以下略)

世界は容易に「正解」を出せない「難問」に満ちあふれているのです^^;



 


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