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日本人は会議はするが議論はしない。だから結論が超いい加減^^;

少なくとも私の経験ではそうです。

ほとんどの人は話に参加する気はない。「会議が早く終わればいいなあ」とだけ思っている^^;

だから誰かが何かを提案すると「それはいい!」と皆が飛びついて、それが結論になる。しかし、往々にして提案した人は思いつきでアイディアを言ってみただけだ。まさか無修正で採用されるとは思っていない。

私はこれで何回もハマりました(笑)

みんなが黙っていると、もどかしくて何か言わずにいられないのです。だから話の出発点とか叩き台として「〇〇というのはどうでしょう?」と言ってしまうのです。

そうしたら他の人は「いいですね」みたいな感じで、実に無責任に賛同し、決定。私の他には、誰もアイディアを出さず、多数決で決定というのもパターンです^^;(注1)

注1:さらにひどい場合には、「君のアイディアだから君が担当ね」で、ハメられます。私はコ○ツ時代に、このトラップで、「わずか3分で思いついた新しいレーザー加工機」を1年かけて研究開発するはめになりました。もちろん失敗でしたけど^^
 
 当然のことながら途中で何度も、こんなアイディアではだめだと主張したのですが、上司は聞く耳を持たないです。「簡単に諦めるな」「自分で言ったことの責任は取れ」「お前が担当なんだから弱音を吐くな」てな感じです。

 一見もっともらしいけれど、実に安直な回答です。実は彼らは技術を何も理解していない。私が何で行き詰まっているのか知らないので、そのテーマを潰す判断もできないのです。ひどいものです。

今考えると、下手に発言をするとそうやって貧乏くじを引く事になると、みんな経験的に知っていたから黙っていたのでしょうね^^;

これも日本の会議の特色だと思います。意見を言うほど損をする。特に問題点を指摘すると「ネガティブなことを言うな」と反撃が来る。アホらしくてやってられなくなりますよね。

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別の角度から見ると、日本の会議は「当事者不在」なのです。これは発言者が多数いる場合でも同じ。

発言する人も「念入りに考えた意見」を言うわけではない。所詮は大勢の中の一人だし、結論は全員で考えを出し合って決めると(建前では)考えている。

それに多くの会議はブレーンストーミングのニュアンスが強い。それは、思いついたアイディアを躊躇わずに次々と出すのが、基本的なやり方なのです。(注2)

それゆえ、結論が信じがたいほど稚拙だったり、明らかに間違っていることもよくあります。そして、多くの参加者はその事に気づいているのに「私の責任ではないから」と放置するのですねえ^^;

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おまけ

私の考えでは、コロナの分科会が、まさにこれだと思います。

注2:ホンダの「ワイガヤ」がこれです。多くの技術者がアイディアを出し合って案を練る。
 これも最初は良かったのです。趣旨を理解していたからでしょう。
 ところが形骸化して、単に無責任な発言のオンパレードになってしまった。かつては「総責任者」が、それらのアイディアをベースに徹底的に考え抜いて、最終的な決定をしたのです。しかし、いまではその「総責任者」が事実上いなくなった。「みんなで決めたからOK」で終わるようになったのです。

 と、とある自動車関連のベテランエンジニアが嘆いていました^^;
 どこの誰とは言えません。



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