佐久市高性能賃貸住宅「Terrace梨四季」の工事内容~断熱・気密編~
長野県佐久市に建築していました高性能賃貸住宅「Terrace梨四季」が2024年3月30日完成致しました。高性能高断熱を謳うこちらの賃貸住宅ですが、約7ヵ月に及ぶ工事を振り返りながら高断熱・高気密の性能の内容を見ていきたいと思います。
【基礎断熱】
・スラブ下 ミラフォーム50mm
・基礎外 パフォームガード50mm+保護モルタル仕上げ
・基礎内 ミラフォーム50mm
基礎工事①の写真ではスラブ下全体に敷き込まれたミラフォームと、基礎外周に施されたパフォームガードが確認できます。
基礎工事②の写真では基礎内に施されたミラフォームと、基礎外パフォームガードに保護モルタルが塗られた様子が見られます。
【壁断熱】
・柱間充填断熱 高性能グラスウール105mm
・付加断熱 ネオマフォーム60mm
柱間には高性能グラスウールがぎっしりと充填され、その上に気密シートが貼られています。気密シートは建物の内と外の通気を遮断すべく隙間なく施工されています。
壁付加断熱にはネオマフォームを施工しています。
【屋根断熱】
・充填吹込 高性能グラスウール200mm
・付加断熱 ネオマフォーム80mm
切妻屋根のを生かした天井形状なので、吹き込みによるグラスウール充填でになります。こちらも壁と同じく気密シートが貼られています。
付加断熱のネオマフォームはタイミング合わず撮影できませんでした。
【窓・玄関ドア】
・窓 YKKAP社 APW430、431(一部防火仕様)
樹脂サッシ・トリプルガラス
・玄関ドア YKKAP社 イノベストD50(一部防火仕様)
採用している窓やドアも高断熱仕様です。
LDK南側の掃き出し窓はH=2081の大開口です。
窓は冬季には熱が逃げやすい部分になりますが、日射取得&庭の景色を楽しむために一般的なアパートよりも大きいサイズとなっています。
【気密性能】
・測定結果 0.2㎠/㎡(2023年12月27日測定)
断熱と併せて気密を確保することで、快適な温度・湿度を保ちます。
今回は4棟連棟の長屋タイプ集合住宅で、気密層は建物外周部に施工されており、4棟で一つの建物として気密性能を確保してあります。
測定日は風が強かったのですが気密測定は外の風の影響も受けるとの事で、3回測定を行い若干のバラつきはましたが、測定結果C値0.2の好結果となりました。
※測定結果によっては隙間箇所を探して手直しを行うようですが、今回の現場では測定結果一発クリア!
現場監督さんや職人さんの過去の経験の蓄積による技術の結果だと思います。このような技術が蓄積されるということも地域の資産になるものと思います。