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佐久市高性能賃貸住宅の建築にあたり、はじめに~。

仕事が終わり家に帰ると子供たちが元気に騒いでいる。
夫婦どちらかが夕飯の支度をしている間に子供と風呂に入り一日の出来事を話し合う。
日も沈み、ダイニングテーブルを照らす柔らかな灯り。
家族との楽しい食事の時間。
グラスに告いだビールを一杯飲み干し、一日が無事に終わったことを確認する―。
慌ただしく過ぎる日々の繰り返しですが日常の中にも好きな時間やホッとする瞬間があります。
きっとその時間はかけがえのないもので、人生を豊かにしてくれているのだと思います。
そしてその時間を生活の背景として、しっかりと支えてくれているものが、「快適な住まい(家)」なのだと思います。

 私事ですが、2018年に自宅を地域の工務店さんに建築をお願いしました。
長野県佐久地域は冬が寒い地域(近年は夏も暑いですが)なので、冬暖かい家という点も考慮しての工務店選びでしたが、はたして完成したその住まいは私たち家族にとって非常に快適な住まいになりました。
使い勝手は現代の設備機器などが揃えられているので当然ですが、我が家の求めていた冬暖かな家、という点も満足のいくものでした。

さて、我が家のタイミングとして子育て中ということもあり、子供の友達家族の来客も多かったのですが、その際、同時期に家を新築された方でも我が家に来ると自分の家よりも冬は暖かい、夏は涼しいとのお声を聴くことがありました。
なぜそのような違いがあるのだろうと思い、住宅雑誌を再読すると、断熱材・Ua値・樹脂トリプルガラス・日射取得・日射遮蔽・全熱交換器 などの文字に目に留まりました。
きっとこれらの性能の違いが住環境性能の違いに現れるのでは・・・。
もちろん以前からそれらの指す言葉や意味はしっていたのですが、今度はそれらの言葉の中身をしっかり追及してみると、〝断熱材〟ひとつとっても種類や性能の違いがありました。
断熱材含め、あらゆる建築部材が作用し機能しあって建物が出来上がり、その結果に「快適な住まい」が作られることを再認識しました。
(我が家の建築を依頼した工務店さんも今では当時よりもさらに高性能な家づくりをされています)
それを知っていれば今の家よりさらに快適な住環境が作れたかもしれないと思い、悔しくもなりましたが、その思いはせっかくなら自身の仕事(不動産業)の中で生かそうと決めたのです。

その思いを携え、まだまだ至りませんが断熱や建築に関連する知識を収集し、様々な方と出会い、今回長野県佐久市において快適に暮らせる(であろう)高性能な賃貸住宅の建築に至った次第です。
目指すは自分でも住みたくなる高性能な賃貸住宅。

構想より約1年 2023年8月下旬工事着工となりました。
引き続き建物の性能や経過を綴っていきたいと思います。