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アルテイシア氏への批判:不都合な事実を認めたがらないフェミニスト

 yahooニュースで以下の記事が転載された。

 この記事でビックリするところは二つある。一つ目は「【ジェンダーギャップ】女性が奢られたがっているというのはフェイクニュース!?」といった見出しを付けてしまう、フェミニストの事実認識の有り様だ。自分達が記事で取り上げた調査結果から判明する、明白なジェンダー非対称性やソコソコの割合で現実に存在する女性をフェイクと決めつける、彼女らの事実認識のオカシさである。二つ目は、ジェンダー問題の解決にあたっての義務論に関してフェミニストが発揮するジャイアニズムである。彼女らは、女性のジェンダー問題に関しては「男性には『自分ゴトなんだ』と思ってもらう努力も必要」などという癖に「男性のしんどさは男性ががんばって解決してくれ」と考えるのだ。つまり、フェミニストがしばしば取るダブルスタンダード極まりない恥ずべき姿勢があるのだ。

 以後、順にみていこう。


男女の明白なジェンダー非対称性をフェイクとするフェミニスト

 この見出しの主張の根拠となるデータは、ViViがZ世代のジェンダー意識を知るべく実施したアンケート結果である(ちなみに対談記事にグラフで結果が示されている)。このアンケートとその結果に関しては、同一のグラフや説明文を使用していることから「日本のジェンダーギャップをどう考える?8割以上が自身や身の回りで男女格差を認識」という2023/3/7のアンケート結果報告記事の引用であることが分かる。

 だが、一先ず対談記事に引用されている部分に限っても十分に問題があるので、この節では対談記事の範囲で話をしよう。

 さて、対談記事について(じつは元のアンケート結果報告記事でも)数値はグラフから読み取るしかないのだが、「設けられた選択肢の種類」と「その他(自由回答)」に関しては文中に以下の説明文がある。

※選択項目は以下の通り ・男性が全て負担 ・男性が多く払う ・割り勘 ・女性が多く払う ・女性が全て負担 ・その他(自由回答) ※「その他」の主な意見は「二人で相談して決める」という回答が多数見られる結果に。

ジェンダー平等は男女どちらも幸せになるということ
【作家・アルテイシアと考える若者とジェンダーギャップ 後編】
インタビュイー:アルテイシア インタビュアー:Naoko Yamamoto 2023/3/31 講談社ViVi

 だが、記事中のグラフに数値として出ているものは以下だ。

男性が全て負担   5.4%(16人※)
男性が多く払う  20.9%(62人)
割り勘      52.7%(156人)
その他(自由回答)20.9%(62人)
回答数:296人 

 上記から奇妙なことに気づいただろうか。アンケートの選択肢には「女性が多く払う・女性が全て負担」が存在しているにもかかわらず、その選択肢を選んだ人間が居ない。この時点で男女のジェンダーに関して非対称性が存在していることが明確に分かる。しかし、このあからさまなジェンダーギャップを対談者は黙殺するのだ。

 異性に奢られたがっている人間の割合が男女で同程度でないならば、ジェンダーギャップが存在している。

 当たり前の話である。選択肢では男女が対称的に扱われているのだから、「回答結果の男女の非対称性」は一目瞭然である。しかし、この結果は女性が特権を保有していることを示すものであるから、男尊女卑的社会構造を議論の大前提におきたいフェミニストにとって不都合な話なのだろう。だから、見なかったことにしているのだ。

 非常にご都合主義的なフェミニストの姿勢を示す格好の事例だ。


※「男性が全て負担」の回答数の数値は計算による。この選択肢の回答数は以下の二通りの方法で算出できる。
16=296-(62+156+62)
16≒15.984=296×0.054


存在している女性をフェイクと決めつけるフェミニスト

 対談記事の論拠であるアンケート結果報告記事を確認すると、回答者の意見が紹介されている。この回答者の意見を見れば、奢られたがっている女性というのがフェイクなどではなくキチンと存在していることが明らかなのだ。

 では、「デートや食事代を男性が負担すべきかどうかが議論になっていますが、あなたの意見を聞かせてください」との設問につけられた主な意見を紹介した箇所を以下に引用して確認しよう。

「男性がすべて払う」と回答した人の主な意見
・そうあって欲しいっていう願望(25-29歳・女性)
・正直どっちでもいいけど払ってくれたらかっこいいし嬉しい(18-24歳・女性)
・全部払わなくてもいいので、お会計の時だけ見栄を張って欲しい(25-29歳・女性)
「男性が多く払う」と回答した人の主な意見
・女性の方がお金かかる部分が多いから。奢られるのが当たり前とは思ってないけど、奢ってくれたら嬉しい(18-24歳・女性)
・お金を持ってる方が払えば良いと思ってて、やっぱり男性の方が給料が高い方が多いので全部とは言わないので少し負担していただけたら嬉しい(25-29歳・女性)
・多く食べた方が払ったらいいと思うが、男性が好意ゆえカッコつけたいと思ってくれているなら尊重する(18-24歳・女性)
「割り勘 」と回答した人の主な意見
・男性にばかり金銭的負担をかけさせてしまうのは申し訳ないし、そう思うと誘いにくいから(15-17歳・女性)
・自分が食べたものは自分が払うべき。もし所得に格差があるならば所得の多い方が出してあげるのも親切だと思う。性別でその役割を分担するのはかなり非合理的(25-29歳・男性)
・男女平等に変わってきている中で、そういうところだけ男性側に任せるのは違うと思う(18-24歳・女性)
・一緒に来たのに出さないなんて礼儀としておかしいし、割り勘した方がお互い楽だと思う(15-17歳・女性)
・男女での賃金格差はあれど、昨今では社会全体が賃金が低いため、日々の生活の中で支払える金額は状況により変化すると考えるため(25-29歳・女性)
「その他」の主な意見
・時と場合による。もしどちらかが社会人ならばそっちが多く払えばいいと思うし、学生同士ならその場の空気で臨機応変にすればいいと思う(18-24歳・女性)

・明らかに男性の稼ぎが上だったり、男性側からのお誘いなら、ありがたくご馳走になるが、女性側からの誘いなら女性側が出すべき(18-24歳・女性)
・支払いは性別よりもその人の経済状況や気持ちが優先されると思うから、余裕のある方が多く払えばいいと思う(18-24歳・女性)
・恋人なら割り勘◎ そうでないなら誘った方がすべて負担(15-17歳・女性)
・デートする男性に対しては経済力を求めるので、デートの場合は男性に払ってほしい。男友達の場合は割り勘(25-29歳・女性)

日本のジェンダーギャップをどう考える?8割以上が自身や身の回りで男女格差を認識
2023/3/7 講談社ViVi

 上記の意見紹介から明らかなようにフェイクなどではなく、ファクトとして「奢られたがっている女性」は存在している。フェミニストにとって不都合であるからと言って、現実に存在している事例、更に言えば自分が論拠として取り上げた調査結果をフェイクニュースとしていることからフェミニストの姿勢は不誠実であると断言できる。


「奢られたがっている女性」は例外的存在ではない

 次に「奢られたがっている女性」が決して例外的存在ではない事を確認していきたい。

 アンケート結果報告記事ではサンプリングの方法や回答者の属性に関して何も記載がないので、回答者の属性は上記引用の意見紹介に付随した情報から予想するしかない。さて、意見紹介における男女割合に関して、全16人中男性1人女性15人である。ここから対談記事の主張の根拠となるアンケート結果が女性のデータに絞ったものでないことが判明するので、更に驚愕することになる。

 そもそも論として、意見紹介における回答者の属性が極端に女性に偏ったデータの有り様から、当該アンケートは科学的な社会調査技法に則ったアンケートではおそらくない(これは男性回答者が1人居ることから判明する)。このアンケートは「日本のZ世代のジェンダーギャップ」を調査するには相応しくないアンケート、つまり、ViViの読者アンケートの類ではないだろか。

 とはいえ、このアンケート結果が実態とは全く違う結果なのだとは言い難い。というのも「令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究」という内閣府男女共同参画局による調査でも似た結果になっているからだ。内閣府の調査で該当する部分を見てみよう。

【デートや食事のお金は男性が負担すべきだ】
男性20代(n=949) そう思う6.3% どちらかといえばそう思う24.2%
女性20代(n=984) そう思う4.6% どちらかといえばそう思う17.2%

令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究
内閣府男女共同参画局 2021/9/30

 だいたい2割強(21.8%=4.6%+17.2%)の女性が「男が払うべき」との考えを持っていると内閣府男女共同参画局の調査から判明している。したがってViViのアンケート結果:

男性が全て負担   5.4%(16人)
男性が多く払う  20.9%(62人)

についてみても、内閣府男女共同参画局の調査と割合としてはそんなにはズレていない。つまり、4-5人に1人ぐらいの女性は「男が払うべき」と考えているというのが、内閣府男女共同参画局のシッカリした調査でも、ViViの厳密でない調査でも見えている。

 似た調査が行われているんだからシッカリした根拠の方を使って主張してくれとは思うが、まぁ多少いい加減なアンケートでも、そのいい加減さの程度と限界を理解して主張の論拠にするなら理解できなくもない。

 だが、対談者が論拠にしているViViの厳密でない調査でも「男が払うべき」と考えている女性の存在は、それなりに居ることが判明している。つまり、対談者が自分で用いている論拠から「『男が払うべき』と考えている女性の存在」が例外的存在やフェイクではないことは明白である。

 それにも関わらず、対談記事の見出しで、「【ジェンダーギャップ】女性が奢られたがっているというのはフェイクニュース!?」なんてものを書いてしまう。一体全体フェミニストらは何を考えているのか。


フェミニストのフェイクニュースの基準のダブルスタンダード

 前節までの議論を踏まえてもフェミニストは反論してくるかもしれない。すなわち、「全ての女性、あるいは大多数の女性は『男が払うべき』とは考えていないのだから、女性が奢られたがっているというのはフェイクニュースと言えるのだ」とするスタンスを対談者が取るかもしれない。

 しかしそうすると以下の引用箇所のスタンスに関して疑義が生じる。

ViVi 女性がちょっとでも優秀じゃないと「やっぱり女性はダメだ」と言われてしまうことも多くて、不利ですよね。
アルテイシア 逆に女性が優秀だと「女は目立って得だよな」と言われる。

ジェンダー平等は男女どちらも幸せになるということ
【作家・アルテイシアと考える若者とジェンダーギャップ 後編】
インタビュイー:アルテイシア インタビュアー:Naoko Yamamoto 2023/3/31 講談社ViVi

 上記の引用部で対談者が持ち出すアンコンシャス・バイアスは、職場におけるアンコンシャス・バイアスだ。では、内閣府男女共同参画局の調査結果における職場でのアンコンシャス・バイアスを持つ男女の割合を見てみよう。

性別役割意識<シーン別> 職場
(「そう思う」+「どちらかといえばそう思う」の合計)
男性 上位5項目                   (%)
育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきでない   31.8
組織のリーダーは男性の方が向いている        25.7
受付、接客・応対(お茶だしなど)は女性の仕事だ   25.1
大きな商談や大事な交渉事は男性がやる方がいい    23.5
職場での上司・同僚へのお茶くみは女性がする方が良い 22.2
女性 上位5項目                   (%)
育児期間中の女性は重要な仕事を担当すべきでない   30.7
組織のリーダーは男性の方が向いている        22.4
大きな商談や大事な交渉事は男性がやる方がいい    22.4
受付、接客・応対(お茶だしなど)は女性の仕事だ   20.1
職場での上司・同僚へのお茶くみは女性がする方が良い 16.9

令和3年度 性別による無意識の思い込み(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究
内閣府男女共同参画局 2021/9/30

 男性の方が数パーセント高いが、男女とも職場でのアンコンシャス・バイアスの保有割合は2-3割程度である。つまり、フェイクニュースだと槍玉に挙げた、

デートや食事のお金は男性が負担すべきだ(20代) 男30.5% 女21.8%

と大して変わらない水準のアンコンシャス・バイアス保有割合である。つまり、「女性が奢られたがっているというのはフェイクニュース!?」と主張する理屈に従えば、

  • 女性がちょっとでも優秀じゃないと「やっぱり女性はダメだ」と言われてしまうことも多くて、不利

  • 女性が優秀だと「女は目立って得だよな」と言われる

という対談者の主張はフェイクである。

 フェミニストは自分に不都合であればファクトをフェイクと主張し、自分に都合がよければフェイクにした基準を勝手に変更してファクトに変えてしまう。全体には当てはまらない事実をフェイクニュースとするのであれば、女性に都合が良かろうが悪かろうが一貫してフェイクニュースとして扱うスタンスを取るべきであるし、全体には当てはまらない事実でも社会全体のファクトと扱うのであれば、女性に都合が良かろうが悪かろうが一貫してファクトとして扱うスタンスを取るべきである。


フェミニストのジャイアニズム

 問題解決に当たっての義務論についてのフェミニストの自分勝手でご都合主義的な典型的なダブルスタンダードを当然視する姿勢に関して、アルテイシア氏も同じ姿勢を踏襲している。ただし、批判に対する予防線なのか「本当は女が助けてやる義務なんてないんだけど、『ママ~、助けて~』と男共が泣きつくから女は助けるんだぜ」との副音声が聞こえてきそうな口吻で、男性が抱えるジェンダー問題を取り上げる。彼女の姿勢を見てみよう。

男性にとっても幸せなのか? と。ジェンダー平等が進んでいる国、男女が無理なく共稼ぎで家事育児できる国は、国民の幸福度が高いし、子供も生まれています。ジェンダー平等が進むということは、みんなが幸せになることなんだ、とよく話していますね。
ViVi みんなが幸せになっていくために、女性側ができることって何かありますか?
アルテイシア 正直、男性のしんどさは男性ががんばって解決してくれ、と思いますけど(笑)

ジェンダー平等は男女どちらも幸せになるということ
【作家・アルテイシアと考える若者とジェンダーギャップ 後編】
インタビュイー:アルテイシア インタビュアー:Naoko Yamamoto 
2023/3/31 講談社ViVi (強調引用者)

 ここで断り書きを入れるが、「男の問題は男が解決しろよ!」というスタンスがダメなわけではない。ジェンダー問題を社会全体で解決すべき問題とはせずに、ジェンダー問題は負担を負っている性別側だけで解決する問題なのだとしたいなら、それならそれで構わない。ジェンダー問題は同性だけで解決すべきで異性には協力を要請すべきではないというスタンスを取るのであればそれはそれで一つの立場である。だが、

ワタシの問題はアナタの問題でもあるけど、アナタの問題はワタシの問題じゃない

という腐れジャイアニズムを発揮するフェミニストはなんなのか。アルテイシア氏は「正直、男性のしんどさは男性ががんばって解決してくれ、と思いますけど(笑)」と口にした直後(たった1000字程後に)、以下のような発言をするのだ。

女性がちょっとでも優秀じゃないと「やっぱり女性はダメだ」と言われてしまうことも多くて、不利ですよね。
アルテイシア 逆に女性が優秀だと「女は目立って得だよな」と言われる。女社長とかママ議員とかリケジョとかも、男女逆だと言いませんよね? 女性が目立つように見えるのは、それだけ優秀な女性が活躍できる場が少ないから。つまりこの社会が男性優位にできている証拠なんだよ、と授業で説明すると、学生さんたちは「あ、そうか」と素直に納得するんです。
ViVi たしかにそれ、自分の口で説明するとなると難しいものがありますね。やっぱり本を渡すのが有効ですね。
アルテイシア そうやって男性を巻き込んでいくことが必要だと思います。「フェミニズムは女性のもの」と限定的にしてしまうと、フェミニズムが広がらないし、ジェンダー平等も進まない。「フェミニズムは女性のもの」と限定的にしてしまうと、フェミニズムが広がらないし、ジェンダー平等も進まない。誰でもフェミニズムを語っていいし、ジェンダー平等が進むと男性も女性もそれ以外もみんなが幸せになる、という伝え方をしたいです。
ViVi 男性に「自分ゴトなんだ」と思ってもらう努力も必要、ということですね。

同上 (強調引用者)

 「男性に『自分ゴトなんだ』と思ってもらう努力も必要」と思うのであれば、「女性に『自分ゴトなんだ』と思ってもらう努力も必要」も同様である。逆に、アルテイシア氏が男性を嘲りながら言っているように「男のしんどさは男が頑張って解決してくれ」と思うのであれば「そうやって男性を巻き込んでいくことが必要」などと思うべきではない。「男を巻き込まずに女性だけで頑張って解決しなきゃ」と思うべきである。

 「異性のジェンダー問題は社会全体の問題なのだ!」と主張するのであれば、それは自分達にも適用される原則である。

 なぜこんな簡単なことが理解できずにフェミニストはジャイアニズムを垂れ流して恥じないのだろうか。


まとめ

 ViViが実施したアンケートにおいて「デートや食事代を男性が負担すべきかどうかが議論になっていますが、あなたの意見を聞かせてください」との設問の選択肢は「男性が全て負担・男性が多く払う・割り勘・女性が多く払う・女性が全て負担・その他(自由回答)」という形で男女対称的な選択肢になっている。しかし、結果をグラフで確認すると「男性が全て負担・男性が多く払う」と回答した人間はいるにもかかわらず、「女性が多く払う・女性が全て負担」と回答した人間はいない。つまり、非常に明確なジェンダー非対称な状況が明らかになった訳だが、アルテイシア氏もインタビュアーも黙殺する。

 アルテイシア氏達が依拠したアンケートの結果において「奢られたがっている女性の存在」がフェイクでないのは明らかである。また、「奢られたがっている女性の存在」が4-5人に1人の割合で存在しているため、彼女らは決して例外的存在ともいえない。

 フェミニストのフェイクとファクトの判断基準について、デートにおいて存在しているアンコンシャス・バイアス(男は女に奢るべき)はフェイクニュースとする一方で、職場でのアンコンシャス・バイアスについては日本社会のジェンダー問題として取り上げる。しかし、両者のアンコンシャス・バイアスの保有割合は同程度である。前者はフェイクニュースとするにもかかわらず、後者は疑いもせずに日本社会の事実とするダブルスタンダードがフェミニストにはある。

 ジェンダー問題の解決にあたっての義務論において、しばしばフェミニストが発揮するジャイアニズム――ワタシの問題はアナタの問題でもあるけど、アナタの問題はワタシの問題じゃない――について、当該対談記事においても見られた。彼女らは、女性のジェンダー問題に関しては「男性には『自分ゴトなんだ』と思ってもらう努力も必要」などと主張する一方で、男性のジェンダー問題に関しては「男性のしんどさは男性ががんばって解決してくれ」と考えるのだ。「異性のジェンダー問題は社会全体の問題なのだ!」と主張するのであれば、それは自分達にも適用される原則であることが理解できていない有様が確認できた。

 つまり、フェミニストがしばしば取るダブルスタンダードに基づく主張をこの対談記事において、アルテイシア氏達は振りまいているのだ。

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