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フルリモートワークによる気づき

久しぶりの更新になってしまいました。
サクラサクは16期を終え、4月1日より17期が始まりました。

この1年はどの企業、組織にとっても変化の激しい1年であったことは言うまでもありません。WEBマーケティング業界に属する我々も、コロナの影響で売上は激しく悪い影響を受けました。2020年2月19日に世間より早いタイミングでフルリモートワークに切り替え、2020年4月にはオフィス移転も決断しました。

このフルリモートワークへ移行、またオフィス移転という退路を断つ決断は、コスト的な圧縮メリットはもちろんですが、それ以外にも大きな気づきをもたらしてくれました。

「リモートワーク VS オフィスワーク」に関しては、世の中でも様々な議論が未だになされているかと思います。営業、採用、教育、管理、様々な観点で双方にメリット、デメリットがあります。コロナ禍の混沌とした状況で、リーダーとしてどちらに舵を切るべきか難しい局面でした。この決断によって、得たものもあれば、失ったものももちろんあると思います。

様々な不安や課題はありましたが、意思決定に対して、それが正しくなるように調整することがリーダーの責務と考え、この1年間、組織を牽引してきました。

そしてフルリモートワークから1年経過して、気づいたことがあります。それは、この1年間、時代の流れに追従してで展開してきたサクラサクの働き方、これ自体が我々の強みに変化していったということです。

コスト圧縮、採用の観点でのメリットもちろん、物理的な時間圧縮により、組織全体の生産性が高まりました。またフレックス制度は各メンバー自身のライフスタイル合わせて、仕事ができるようになりました。

マリーシア式経営

40年近くサッカーをやってきたねぎおは元来”マリーシア”という考え方を重んじており、会社経営の中でも取り入れています。

普通の会社であれば、そんなことやってもいいの?そんなのあり?と躊躇してしまうことも、ねぎおはマリーシア的発想で柔軟に捉えています。常識にとらわれず、簡単に言えば目的の為なら手段を択ばないという発想です。手段を択ばないということは、既存の方法論、固定概念、ルールに囚われず、ベターではなく、自分たちにとってベストな方法論を常に模索するということです。

なぜこんな自由な発想をもてるか?これはサクラサクの企業理念に理由があります。

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我々は、進化し続けるプロフェッショナルの集合体という理念を掲げていますが、この真意は、一日でも長く社会に必要とされ続けることです。上場や拡大を目指すのではなく、市場に必要とされる為に変化し続けることを理念にしているからこそ、このコロナという未曾有の事態にも大胆な決断をすることができました。

例え失敗しても、なんてことはありません。社員に失敗を認めて、謝罪をし、初めからまたやり直せばいい、そのくらいに楽観的に考えていますw

働き方改革にアクセルを

さて17期、サクラサクを鞭のようにしなやかで柔らかく、そして強い組織にする為に、このサクラサク流の働き方にさらにアクセルを踏むことを決めました。具体的には下記のような働き方ルールを導入します。

■フルリモートワーク制度
・在宅でのフルリモートワークが基本
・原則出社しないことを前提
■フレックス制度
・7-21時の間、8時間が勤務時間
・上記内に自由に労働時間を設定可能
・休憩は30分単位で自身で設定可能
■住居エリア自由制度
・日本国内に限り住居エリアは自由
・支障なくオフイスワークができる環境(電波、部屋、騒音など)
■ワーケーション制度
・四半期に1度利用可能
・最大5営業日(例、月~金)
・国内に限定
・支障なくオフイスワークができる環境(電波、部屋、騒音など)

これらのルールをもとに社員を管理しようと考えると莫大なコストとリソースがかかります。
・メンバーがちゃんと働いているのか?
・さぼって寝ているのではないか?

疑いだしたら、キリがありません。実際、サボろうと思ったら、いくらでもサボれる環境とも言えます。

ここに関しては1年間、大いに悩ん結果、こう結論付けました。管理することを諦める、むしろ管理するという発想を捨てるというべきかもしれません。性善説を大前提にメンバーを信じて、マネジメントしています。50名弱の小さい組織とはいえ、それぞれが自分の価値観やルールで勝手に行動していたら組織は簡単に崩壊します。マネジメント側は性善説をベースにしながら、メンバー全員にはクレド(行動規範)の徹底を約束してもらっています。

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サクラサクのクレド(行動規範)

・凡事徹底
・先義後利
・自考自走

この3つを徹底させることができればメンバーにとって、サクラサクの働き方改革はメリットしかないと思います。私自身、15年近く会社を経営する中で、人の問題が最も頭を悩ませてきましたが、それぞれが自分のライフスタイルにあった働き方を実現できれば、エンゲージメントの向上にもつながります。

サクラサク流副業奨励制度

上記の働き方に加え、もう1つ、大きな制度変更を加えました。それは副業支援制度です。

今まで、副業に関しては、他多くの企業同様、許可制という形をとっていました。今回の新しい制度は、端的に言えば、「副業してもいいよ→副業を応援しますよ」という制度変更です。

コロナという未曽有の事態の中でこの1年間、なんとか赤字を避け、経営を続けることができました。しかし飲食、旅行、ブライダルなどリアルビジネスへのインパクトは多大なものであり、我々が存続できていることは運が良かったとしか言えません。

社長としてサクラサクのビジョン、ミッション、クレドに共鳴するメンバーとはずっと一緒に働きたいと願っていますし、物心両面の幸せを実現したいと考えています。しかしながら今回のコロナのような天変地異を覆すような事態が起こった際、経営が困難になることは今後もあり得るわけです。

サクラサクが今後、社会に必要とされ続ける為には、そこで働く優秀なメンバーの存在は不可欠です。なので、会社が利益を上げれば、当然メンバーに還元していきたいと考えています。しかし会社の業績が芳しくない時も実際にあります。それでもメンバーの物心両面の幸せを実現する為には、どうしたらいいか?この難問の答えが副業奨励制度にありました。

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会社を辞めていく理由の多くに、収入への不満やスキルアップというものがあります。もしサクラサクに在籍しながら、副業によって収入を安定させ、スキルアップし、自分がやりたいことにもチャレンジできればもはや転職を考える必要もなくなるのではないかと考えました。

上記のサクラサク流働き方改革によって、メンバー個々には新たな時間が創出されました。生まれた時間はもちろん個々が自由に使ってよいわけですが、スキルや収入に転換することを組織として奨励していくことができないか?こんな風に考えるようになりました。

ここ数年でサクラサクを辞めていったメンバーが業務委託で3名、活躍しくてれています。この3名の組織へのコミットや働き方からこんなヒントを得ました。

副業許可制から副業奨励制度の変更ということで具体的には、下記をまずは実施する予定です。

・会社の貸与物(PCやツール、クラウド等)を副業での使用を許可
・社内で副業に関する勉強会やノウハウ共有の実施
・許可制の申請フローを廃止
・オフィスや会議室など副業での利用を許可

副業に関しても、性善説、クレドが前提になければこのような大胆な制度は実施できません。会社の規模や大きくなったり、目指すところが変われば、こんなルールは適用にできないかもしれません。しかし我々のような中小企業だからこそ、時代に合わせて、自分たちのスタイルを見出すことできるのではないかと思います。

進化し続ける組織を目指して

コロナによって大きなパラダイムシフトが起こっています。企業はもちろん、個人も今までの当たり前が当たり前ではなくなりました。働くことの意味、意義、働き方に関しても多様な考え方が生まれています。

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今まで、会社は従業員の雇用と収入を約束し、従業員は会社に忠誠と時間を献上する、いわば依存型の関係が当たり前とされてきたのではないかと思います。これからは、会社とメンバーが依存から共存を目指すことが求められているように思います。

何が正解かはわかりません。そもそも正解なんてないのかしれません。その中でサクラサクらしくある為に、進化し続ける組織に向けて、この1年間もチャレンジを続けたいと思います。

17期もよろしくお願いします。

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