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初詣、御岳神社と大岳山

2022年初登りは、初詣を兼ねて
御岳神社に参拝した後、大岳山に登ってきた。

冬は空気が澄んでいるのがいい。
今日は風もなく、気持ちいい登山になりそうだ。

御岳山にケーブルカーで上がり、
身支度を整える。

ようこそ御岳神社へ
と迎えてくれる鳥居を括ると、
今日歩く、御岳神社奥の院が宿坊の奥見える。


今日はこの奥の院を超えて、
鍋割山を経由して、奥多摩三山の一つ大岳山へ向かう。

宿坊が並ぶ通りを過ぎ、
御岳神社への階段を登る手前に、

「大岳山、岩石園→」

の道標があるが、まず参拝を済ませてから、戻ってきて、大岳山方面に向かうことにする。

「御岳神社⛩」は都内屈指のパワースポットで
御岳山の山頂に本殿がある。
ここからは、青梅方面の眺めがとても良い。
町全体を見守ってくれているようだ。

今年の安全登山をお願いした。
(去年は高尾山の神社、一昨年は埼玉の子の権現、毎年違う神様にお願いして、まったく日本人は勝手で都合よいよなーと、自分の事ながら思う。神様だって、たまーに来るやつの願いなんて、聞いてられっか!と思っているだろう。)

そんな思いを察してか、
引いたおみくじが、「凶」

えっ!おみくじに凶なんてあるのー?

人生で初めて凶を引いたかも!

あまり深読みしないで、神社のおみくじを納めるところに、ササっと縛って、気を引き締めて、登山道に向かった。

登山道へ入ってすぐ、奥の院へ向かう道がわからない。
地図をひっくり返しても、わからない。
近くの茶屋に人がいたので、聞いた方が早いと思い聞いてみる。

丁寧に、道順を教えて頂いた後に、

「一ヶ所鎖場があるから、気をつけて行ってね。」

と、言う。

鎖場?地図には書いてないな?

と思ったが、お礼をして歩き始めた。
登山道は整備されているし、人も多いのだろう。歩きやすい道が続く。

すぐに右手に小さな鳥居が現れて、
「奥の院、鍋割山→」と書かれた、道標を見つけた。
その下には、「上級者コース」と書かれている。

(えっ、私、上級者じゃない、大丈夫か?)

地図を見ても、難しいコースとはどこにも書いてない。

大丈夫でしょう、行ってだめなら引きかえす。覚悟して登り始める。
細い道だが、奥の院へ続いていて、
昔はたくさんの人がここを登ったであろう事が想像出来る。
両脇には立派な杉の木が等間隔に並んでいる。参道だということが、よくわかる。

だんだんその参道も険しくなり、
岩が目立つ様になる。そこに右側の岩場に鎖が打ち付けてある場所が現れた。

滑らない様に気をつければ、
通過するのは、さほど難しい道ではなかった、よかった。

この先更に道は細く、急登りになったところに奥の院はあった。

ここまで無事に来れたことを感謝して、
「ありがとう」とだけ拝んだ。
奥の院の左手から、更に登っていくと、小さな祠かあり、ここが山頂だとわかる。

その祠の背後には、今日の目的地
大岳山が姿を見せている。
遠くから見てもわかる特徴的は山頂を持つ大岳山。富士山の展望か良いと言う、楽しみだ。

ここから一旦下り、登り返したところが、
鍋割山、展望はない。

写真だけ撮って、
一度標高を下げる。
少し歩くと、

「大岳山方面、滑落事故多発」

これより先は注意する様に、という看板が。

滑落事故が多発するような危険な山、という情報は地図にも、ネットで調べた限りなかった。

「凶」のおみくじの件といい、
嫌な感じがするが、気をつけるに越したことはない。
追い討ちをかけるように、
写真を撮っているおじさまに

「大岳山へ登るの?」


と聞かれ、「はい!」と言うと、

「すごいなぁ、行くんだ、ハードだよ。」


と言う。

そんなにハードな山なのかなぁ?ちょっと心配になり、

「とりあえず、行ってみます。」


なんて、頼りない挨拶をしてしまった。

3年前になるのか?台風19号の影響で、
登山道が変わってしまったのかもしれない。気をつけて、無理なら引きかえそう。
そう決めて、歩き出す。

程なくすると、鎖がたくさん打たれた岩が見えてきた。

「大岳山」字の如くの大きな岩が現れた。
岩を登り、隙間をよじ登り、凍った岩を滑らないように歩き、息を切らし、何も考えず、目の前に集中する。
冴えてくる感覚、自然と一体になっている感覚、歩けている、登れている、楽しい。

足元が平坦になって、目の前に古びた小屋が現れた。
今では使われなくなった大岳小屋だろう。
左手上には大岳神社がある。
今日2つ目の神社だ。

「無事ここまで来ました、あと少しよろしくお願いします。」パンパン。と柏手を打ち、
傾斜の強い道を登る。
最後はゴロゴロの岩達が待っていた。

最後のひと頑張りで、天井が開けた。
山頂はそれ程広くはないが展望はいい。

大好物の富士山が、正面に鎮座している。
太陽が南に方角を変え、富士山の北側斜面は影になり、南側は太陽に照らされて、キラキラと光っている。

うっとりと、景色を眺めていると、
今日も風変わりなYouTuberさん。

「写真撮りましょうか?」

と、声をかけてくださるが、

「残念な事に、さっき電源が落ちてしまって、」

やっぱり今日は「凶」だ。

山登りの途中で携帯の電源が落ちた事は何度もあるのに、またやってしまった。
寒いと熱量をたくさん使うことになるので、電源がすぐになくなり、突然パッと、電源が落ちる。
冬の登山では、携帯電話にホカロンを抱かせていたのに、今日はすっかり忘れてしまった。

なので、山頂の写真がない。
この目に富士山を焼き付けようと、
いい場所のベンチが空いていたので独り占めして、ご飯にした。

今日は煮込みうどん。
メスティンにうどんと野菜と、
ぶり大根した煮汁の煮凝りをトッピングして持ってきた。
そのままガスにかけて、グツグツ煮込んで出来上がり。

山頂は暖かだった。更に熱いうどんで、
額に汗をかきながら、1時間ほどのんびり過ごした。

山頂をゆっくり流れる時間に、
身に任せ、私も自然の一部になっていた。

ハッと我に変える。

「携帯の電源がないんだ!」

明るいうちに、とっとと下山する事にした。
奥多摩駅に下る予定だったが、
きた道を戻り、ケーブルカー駅まで、無事下山した。

新年から、
いろいろやらかした。
いつも、過去の失敗を忘れてしまう、悪いくせ。気をつけなければ。

今日のおみくじは、
そんな私に、「注意する様に」という警告だったかもしれない。

しかし、
登ってみたいと思っていた大岳山に、
初詣を兼ねて、登る事が出来て、
とってもお得な一日でした。

安全登山で今年も山登り、
いっぱい行こう!
いっぱい楽しもう!


今年もよろしくお願いします。

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