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そしてまた、ネタが出来たと思うのでした。

また蜂に刺された🐝
5回目。
今回は鼻を狙われた、
すっごく痛い。

養蜂家として、まだスタート地点にも立っていないのに、すでに5回も蜂さんに刺されている。
ただのバカだと思う。


蜜蜂を受け入れて、1月に火事を出し
その後予定していた養蜂場を引っ越しする事になった。
やっと新しい場所が決まり、場を整えて、巣箱を移動したその日、

完全に油断していた。
夕方薄暗くなり、
蜜を採りに行っていたみつばち達が、巣箱に戻ってきたのを見計らって、巣門をとじ巣箱を運ぶ。

みつばち達は思いの外静かだ。

新しい場所にそっと巣箱を下ろして、閉めていた巣門を開ける。

静かだ、巣をいじられると怒って飛び出してくるみつばち達が、
巣の入り口に集まって来てはいるが、飛び立つ事もなく大人しい。

「はぁー、良かった、これで無事に巣箱が移動出来た、ありがとうございます♪」

手伝いをしてくれたおっさん(一緒に登山するおっさん、ここでもお手伝いして頂いた)にお礼を言う。

みつばち達は、夕方〜夜になるとこんなに大人しいんだ。
移動で汗をかいた、蒸し暑い日だった。顔を覆っていたメッシュの防護服を、さっととって汗を拭った。

その後に、

「少し、巣箱が傾いてるから直そう、そっち持って」

と、おっさんが言う。

言われるがまま、巣箱を持ち上げる。
(私は巣門側を持っていた)

と、その瞬間、
巣箱からぐわぁんと、
みつばち達が一斉に出てきて、私の顔の周りを飛び始めた!
一瞬だった。

「痛ったい!」

蜂は自分達が襲われた時、敵の急所を狙ってくる、目や頭、そして鼻の穴、黒い部分を狙ってくる。

鼻の下、鼻の穴に近いところを刺された。
すぐにポイズンリムーバーで毒を吸い出してもらい、その日は患部を冷やして家に帰った。
刺されたその日は、

「鼻がでっかくなっちゃった!」

というくらいの腫れで済んで、マスクすれば仕事に行けるかな、と思った。



翌日

顔はパンパンに腫れ、目が開かない。
鼻水とクシャミが止まらない。
とても仕事どころではなく、お休みをもらった。

娘には、

「知らないおばさんが家にいる!」

と大笑いされ、

「面白いから、写真撮って、弟にLINEしていい❓笑」

と言う、
人の顔で、遊ぶんじゃない!笑笑

でも、自分でも笑ってしまうほど、
パンパンの顔だった。ほうれい線が消えていい感じ、
みつばちの針療法って、いいのかも?なんて思った。


翌々日は、
接待の予約が入っている。
(飲食店の接客の仕事をしています)

「接待の席を担当出来る人がいないから、とりあえず仕事には来て、」

目の周りの赤みをファンデーションで隠し、ほっぺのおたふくの様な腫れと、
デカ鼻はマスクで隠し、出勤する。

こんな腫れた顔で、お客様を迎えていいか、店長が判断すると言う。

吹き出しちゃいけない、ぐっと我慢しているのが見てとれる店長。

「はいはい、面白い顔ですよー」

私の顔を上下左右から見て

「まー、知ってる僕らが見たら、大丈夫?って顔だけど、知らない人が見たら、まーいけるかな?マスクはしてるでしょ?」

「マスクはずしたら、お多福顔で笑っちゃいますよ、」

そんな会話をして、
店長オッケーが出たので、通常通り仕事についた。

今日は痒みが出てきて、腫れたほっぺが痒い。

すでに、はちみつのお取引が始まっている目白の「スリーフ」さん

小さな贈り物のお店だ。
この店舗の若いオーナーは、
元お笑い芸人だ。

4月のオープン3周年記念のイベントでは、蜂に刺されながら、はちみつを絞っている私を面白くいじってくれ、
はちみつは好調に売れている。

6月16日にも、非加熱の生のはちみつを知っていただく為の、プチイベントがある。
そこでのネタがまた出来た。

若いイケメンのオーナーが、
また面白おかしく、私をいじってくれるのだろう。
その度に笑うオーナーの顔は、
おちゃめでかわいい。

この笑い顔に、
若い女の子がやられて、
はちみつが売れていくのではないか?

ま、何でもいい、
混ぜ物がなく、加熱もしていない本物のはちみつをたくさんの人に知ってもらうきっかけになるのであれば。


おっきくなった鼻が、
徐々に小さくなってきて、

「あれ?私ってこんな顔だったっけ?」

と、鏡に向かって思っている。




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