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クリンソウに会えた!沢歩きが楽しい「滝子山」

山梨県大月市にある標高1620mの山
JR笹子駅から歩いて登山口へ行けて、下山も隣の初狩駅と、都内からのアクセスのいい山だ。

数年前、
登山初心者を脱して中級者に昇格したい、と挑んだ山で、標高差1000m以上、歩行時間休憩なしで6時間半の山、中級者向けの山だ。


数年前に登った記憶は
とにかくハードで、最後の急登りが特に辛くて、沢がきれいだったという記憶がない。

「あれ〜、こんなに気持ちいい登山道だったっけ?」

駅から1時間程林道を歩くが、
林道の下はずっと沢が続いている。透き通って少しブルーがかった水が、たっぷりと流れ、その音と涼しい空気にうっとりする。

くるみがいっぱいなってた

登山口に到着。

すぐに沢を渡る橋が現れる。

古びた木の橋にテンションが上がる。
沢大好き。

この後も、橋のない沢をピチャピチャ渡ったり、沢から離れたり近づいたりしながら、どんどん標高を上げていく。

沢の水が豊富で、それが流れる音は鳥の鳴き声もかき消すほど。
大自然の中にいることを全身で感じる。

コケがキラキラ
手入れされた杉林
明るいブナの林
小さな滝

「わー滝だ。わーきれい、気持ちいい〜」

と進んできたが、お腹が空いてきた。
このまま沢沿いを歩く道は難路と表示されている。左手には迂回路がある。

早く山頂に行ってご飯にしたい、という思いが強く、難路表示の沢沿いへ向かう。
すぐにロープを伝って岩を登る道が出てきた。

ハッとして冷静になり、

「あー、ダメダメ、お腹空いてると判断が鈍る、ご飯にしよ!」

と、狭い登山道だが、
登山者は誰もいないと思いリュクをおき
ランチを広げる。
今日は、夏定番の冷やしぶっかけうどん。

狭い登山道で食べたから写真無いけど。
いつもの流し流麺シリーズ。これにきゅうりと揚げ玉添えて、お出汁をかけて食べた、
美味し〜い、落ち着く。山頂で残りを食べようと半分残したが、結局全部食べてしまった。

いつもの自分に戻って、
沢沿いの登山道は魅力的だけど、ここまでの登山道も細くて、倒木もありそこそこ難路だったのに、更に難路ということだ。安全を考えて、道を戻り迂回路を登る。

沢沿い気持ち良さそうだけど、また今度。

この先また沢沿いを歩く。
たぬきが登山道を横切ったり、ニリンソウの群生があったり、沢の水に手を入れたり、楽しい登山道が続く。

すると、前方にクリンソウ❣️

「おまん!こんなところて会えるとは、」

今年もクリンソウに会いに、
クリンソウが咲く山へ行きたいなぁ(入笠山とか、栃木の群生地とか)と思っていたところに、ここでクリンソウに会えるなんて、うれしくなった。
もう終わりかけのクリンソウは、下の方は種になりかけてるけど、傘を幾重にも重ねた様にだんだんに咲く姿がかわいい。
手で撫でて、万太郎の様に、話しかけてしまう。

「おまんは、水辺が好きなんだなぁ」

どの子も湿地に育っている。
一昨年の入笠山バスツアーでお土産にもらったクリンソウが、小田原の畑では育たなかった訳がわかった。

沢は細くなり、
とうとう沢から離れると、開けた斜面が現れる。
数年前、ふうふう言いながら登った登りだ。

雪が降ったらスキー場になりそう。
太陽の光にジリジリ照り付けられながら登る。

登りきった?

平らな大地になって、登りきった?と思うけど、
さらにここから登る。この樹林帯を10分程登ると狭い、滝子山の山頂だ。

わーい、頑張ったー!

汗ばむ体に風が気持ちいい。
山頂は時々太陽が見える天気なのに、
下は曇り、景色は見えず。

登頂おめでとう!のプレゼント画面がこちら↓

晴れていると富士山がこんなきれいに見える様だ。うーん優美だ。

山頂では何の花かわからないが、小さな花が咲き、いろんな種類の蜂がプンプンと羽音を響かせて飛んでいる。 

この花はなあに?

セイヨウミツバチ、ニホンミツバチ
ころんとしたマルハナバチ、
全身黄色のコマルハナバチ。
蜂たちのお食事風景を眺めて、私もおやつの甘納豆を頬張った。

数年前の登山はきつーい、という印象だけで景色を楽しめなかったけど、
沢がきれいで、クリンソウが可愛くて、楽しい登山だった。
少々筋肉痛だけど、夏の北アルプスも大丈夫!歩けそう!と確認も出来た。

急な下りを降りながら、
意識は下山後のビールと、来月の北アルプス。

あー、楽しかった。
そして、楽しみ。

沙羅双樹の花
下山も沢を渡ります。
手入れされたきれいな山だと思ったら、

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