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上高地でバカンス その2

上高地バカンス続き。


毎年来ている上高地。
毎年新しい景色を見つけて感動する。

友達のYちゃんと合流する前に、
歩いてみたいところがある。

「徳本峠」へ続く道だ。

今は釜トンネルというトンネルが開通した事で、交通機関を利用して(バスかタクシー)上高地の河童橋まで、気軽に入れる様になった。
この釜トンネルが出来るまでは、島々駅から徒歩で徳本峠を越えて、上高地に入るしかなかった。8時間のロングルートだ。
文豪、芥川龍之介や高村光太郎もこの道を通ったと言う。

このクラッシックルートを、
文豪達に想いを馳せて歩いてみたい。島々駅までは、数年前の台風の影響で崩落したまま、復旧されていないので歩く事は出来ない。(いつか、このルートで上高地に来てみたい)
今日は、歩けるところまで歩いてみようと思う。
文豪達の気持ちを、触りだけでも感じられたら。

明神から、少し徳沢方面に歩くと右手へ向かうよう、道標が現れる。


散策している人、みんな徳沢方面に歩いて行くところを一人右に折れる。
とたんに、木々の密集密度が高くなり、
降り注ぐ光が少なくなる。
今まで聴こえてこなかった鳥達のさえずりが賑やかに聴こえて来る。
鳥の名前がわからないのが残念だ。楽しげに囀る声に、気分が上がる。

道はなだらかで、整備され歩きやすい。しかし、人のざわめきが無くなると、熊がいないか心配になる。上高地の小梨平付近では8月10、11日と熊の目撃情報があったようで、所々看板が建てられていた。
徳本峠へ続く道は、どこからでも熊が現れていい様な、野生的は道が続いている。

「熊さん、出て来ないでね」

熊鈴を付けてくるのを忘れて(キャンプには持ってきた)声に出して歩く。

この標識から先は、道が細くなる。

沢の音、秋の気配、朽ちて修理した橋、
少し寒いくらいの澄んだ空気、気持ちいい。変化に富む道は原生林の様だ。

紅葉した落ち葉が、秋だなぁ
歴史を感じる橋

この森を抜けると上高地。
昔の人は、
青い水をたたえる梓川の向こうに、雄大な岩峰穂高連峰をみるために歩いた。
この道も楽しかっただろうなぁ、長くて辛かったのだろうか?

野生動物の気配を感じながら、
徳本峠まであと2キロ、の標識まで歩いてきた。今回はこの辺でUターンしよう。

この先、島々まで歩くのは、また次回のお楽しみ。

さらに細くなる道

明神へ戻る途中、年配のご夫婦とすれ違う。徳本峠の小屋に泊まって、次の日霞沢岳を登るという。

穂高連峰にばかり目がいきがちだが、穂高連峰の向かいには霞沢岳という、こちらも中々の岩峰がある。いろんな楽しみ方が上高地にはあるなぁ、と思ってご夫婦を見送った。

さぁ、
友達と合流する為に、河童橋に向かう。
途中、ビジターセンターの中も見学。

イチョウバイカモが今見頃だそうだ。
こんな情報が入るビジターセンター。

秋の花も色とりどり。
楽しく散策してきて河童橋に到着。今日は河童橋に人がいっぱい。賑わっている。
Yちゃんを待ちながら、
梓川と穂高連峰を眺めながらビール、最高に幸せで贅沢な時間。

河原で思い思いに過ごす人達。
天気も良くなって、暑くなってきた。

しばらくして、
これまた大きな荷物を持ったYちゃんと合流。

「今日も荷物いっぱいになっちゃった〜」

まず、今日の我が家に招待して(テントは2人用、一緒に寝ます)荷物を置いてから、上高地散策に出かける。

「私もビール飲みたい🍺」

というYちゃんに付き合って、二杯目のビールとコロッケをこの景色の中食べて、大正池方面に向かう。

荷物が軽いと身軽でいいなぁ。

焼岳
近代登山の父、ウェストン碑
霞沢岳?六百山?と蛇行する梓川

梓川の爽やかな流れの音を聞きながら、大正池へ向かう。
途中にビジターセンターで見た、イチョウバイカモの群生地を覗いていく。

水草なのに、花は水面の上に咲いている。小さくてかわいい花。

熊鈴、かわいい

大正池から田代湿原を歩き、

上高地温泉ホテルの足湯に浸かって、
キャンプ場に戻ってきた。

さぁ、宴会の始まりだ。

つづく

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