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母と娘と、女3人北海道

「梅雨のない北海道へ行って山登りしてくる。」

と耳の悪い母に伝えると、

「あら、いいわね、ラベンダー畑とか見てみたいね。」

「えっ!北海道は遠いから行かないって言ってたよね?」


弟夫婦が北海道に転勤し、
たびたび、

「この機会に北海道に遊びに来てください。」と誘う義理の妹に対して、

「遠いから、大変だから、もう旅行はいいから、」

と、いろいろ理由を付けて断っている母。

80歳を過ぎた母にとって、北海道は飛行機使わないと行けないし、大変で億劫なのだろう。

そう思っていた。

ところが、
ラベンダーは見てみたいと言う。弟夫婦も誘ってくれている事だし、じゃあ一緒に行く?

と言う事になった。

その母が、

「○○も誘ってあげなさいよー」

と、私の娘も誘えと言う。

お調子者の娘は

「お金出してくれるなら行ってもいいよー」

そんなやりとりがあって、
一人山登りの旅行が、母と娘、女3人の旅行となった。

母は富良野に行きたい。
私は旭岳のお花畑を見たい。
娘は旭山動物園に行きたい。
そして、皆んな温泉にゆっくり浸かりたいねー。

と、盛りだくさんな希望を乗せて、
羽田から旭川に向けて、飛行機は飛び立った。

1時間ちょっと経って、そろそろ旭川に到着だなぁと思った頃、

「旭川空港の無線不具合により、一旦新千歳空港に向かいます。」

とアナウンスが入る。

「え〜、動物園にいる時間が減っちゃう」

と娘がごねている。

ふわぁと、可憐に新千歳空港に到着した飛行機は、無線不具合が改善されたら旭川空港に向かう、と告げていたのに、

「当機は、欠航します。」

突然のアナウンスが入る。スチュワーデスさんは、皆

「申し訳ありません」

と頭を下げている。

こんな事初めてだ。

「え〜、動物園は?」

と言う娘をなだめ、(1日目が旭山動物園の予定だった)
今晩泊まる旭岳温泉の宿に向かうしかないじゃない!1日目が移動で終わっちゃうよ!

イライラを鎮め、電車で旭川駅へ行き、(JRの振替切符を頂いた)空港で借りるはずだったレンタカーを駅に変更してもらい向かう。
旭岳温泉「湧駒荘」(ユコマンソウ)へ着いたのは、最終チェックインの18時をだいぶ過ぎた18時40分頃だった。

「チェックインの手続きは後でいいので、夕食を先に食べてきてください」

と案内されたレストランは、暖かくいい匂いがいている。一日移動でご飯らしいご飯を食べていない私達、出てくるお料理を前に、初めて

「あー、北海道へきたって感じ」

と、もくもくと食べた。

メロンの中はビシソワーズスープ
メロンを崩しながら食べるスープは、すっごく美味しかった、メロン半分を一人で食べる贅沢
鮑の塩釜焼き、こんぶの香りがいい
桃太郎のワイン煮、デザートのよう美味しい。
豚のしゃぶしゃぶ
デザートの白いコーヒープリン


普段お肉を食べない私でも、臭みがなくて食べられた(2枚だけだけど、残りは娘が完食)
しゃぶしゃぶのお出汁が美味しくて、
スープもこんぶの出しが効いてて美味しくて、しゃぶしゃぶの残りのスープで作るうどんもとっても美味しかった。

お風呂は、
源泉が5つあり、全て加温加水なしの源泉掛け流し温泉。特に元湯という湯が身体が溶けていくようで気持ちよかった。

旅行サイトから写真お借りしました

動物園へ行けずご機嫌ななめだった娘も、お疲れ気味の母も、
旅館の食事と温泉でご機嫌だ。
私も温泉を渡り歩いて、身体がホカホカ、フカフカの布団に転がったら、いつの間にか眠っていた。


とんだハプニングで始まった北海道旅行、
2日目は、旭岳へ、そして富良野へ向かいます。


つづく

インカのめざめコロッケ
夕飯の一品



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