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85伊織さん……?

ワタシ「いっ伊織さん!」

伊織「……さくらちゃん!
本当にごめん!
色々とごめんな?

俺から話をさせて?
まず、えみなとはSEXはしてない!
ミナトさんと3人でやってたから
信じられないかもしれないけど本当に…!

ワタシ「うん……」

龍星が話に入ってくる
「3Pでもしてたんか?」

ワタシ「龍星…もういいよ。この話は。」
嘘でも伊織さんがワタシの事好きで居てくれるならそれでいい…

伊織「さくらちゃん… 後、子供ごめんな?…俺ショックで」
ワタシ「ワタシこそ嫌われたかと思ってました」

伊織「まだ一緒に居てくれる?」

ワタシ「はい」

龍星は黙っている

龍星「あ〜!うざっ さくら優しすぎ!」
龍星はソファーにもたれる

龍星「なあ。伊織?迷惑かけまくったんやからさ。
さくらとも俺と遊ばせて?
さくら全然家から出てないらしいやん……。」

伊織さんは黙る

伊織「…嫌だ……」
龍星「はぁ?何やねんお前!わがまますぎるやろ」
さくらを檻の中に閉じ込めたいって?」

伊織「俺、自信が無いんだ……」
龍星「はぁっ?笑」

伊織「さくらちゃんの事になると心配で心配でしょうがないんだ…
俺、おかしいのは分かってる……」

龍星「…あの伊織が…マジかよ」

ワタシは嬉しかった
こんな状況やのに。
愛されてる事が嬉しかった
でも。

ワタシ「伊織さん?ワタシの事何で信用出来ないのか分からないけど
ずっとお家に居るのは嫌だよ?」

伊織「クスリは辞めるから!一緒に外で遊ぼう?」

ワタシ「伊織さん……ワタシね?守るべきものがいなくなっちゃったから仕事したい。」
伊織「嫌だ!」
龍星「伊織!お前さぁ。さくらにクスリやらせといて孤独にして自分は楽しく外で遊んでるのおかしいやろ!」

伊織「龍星。後2ヶ月になった。
客達と全員キレたらさくらちゃん外に出せる。危ないんだよまだ…」

龍星は考えている
龍星「俺と一緒だったら外に出てもいいか?」

伊織「お前が1番嫌だ!」
龍星「約束色々と破ってんじゃん。お前。まさかクスリまでやるとは…

ゲームオーバーだって言ってんの!」

ワタシはおろおろする
*どうしよう…*

龍星「後2ヶ月ね……じゃあその間さくらは俺のカノジョって事にしたら?」
伊織「だから…お前が嫌なんだって
お前絶対さくらちゃんに手出すやん」

龍星がイライラしだしたのが分かった
龍星「人妻には手を出しません。
これでいいか?」

伊織「……ちょっと考えさせてくれ
ごめん龍星、さくらちゃん……」

伊織さんはワタシの手を引っ張る
ワタシ「痛っ…」

伊織さんどうしちゃったの?

龍星「マジで考えとけよ?えみななんか捕まったらやばいぞ?お前経由なんやから……」

伊織さんは黙ってワタシを引っ張って龍星の家から出て行った
タクシーに乗る
キタまで40分
伊織さんは行き先を告げてワタシを見る
伊織「さくらちゃんは専業主婦嫌?」
ワタシ「嫌って訳じゃないです。ただ仕事はしたいかなって……」
伊織「俺の稼ぎじゃ無理?ブランド物が欲しいの?」
ワタシ「違います違います。要らないです。ただずっと1人は寂しくて」
伊織さんは黙って何かを考えていた

手を握る力が強くなってきてワタシは怖かった
続く



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