見出し画像

84お願い神様

龍星はベッドにワタシを追い詰める

怖い……
ワタシ「龍星、ごめんなさい。勝手に電話取ってごめんなさい…」
ワタシは言葉が見つからず謝る事しかできない

龍星はワタシの顔を覗く
いつもの龍星じゃないみたいだ

龍星は両手を動かせないように紐で縛る

…ワタシはいっつもこんなんだ
ワタシはどうすればいいのか

何で皆してワタシを無理矢理どうにかしようとするのか

龍星は身体を気にしてか手だけしか縛らない

ワタシ「…龍星。どうしたらいい?
ワタシどうしたら納得してくれる?」
龍星「さくらはいいんだよ。お前も被害者だ。全て伊織が悪い
…やのに、何でまだ伊織と繋がろうとする?」
ワタシ「…納得いかなかったらワタシも考えてるよ?ただ伊織さん本人から話を聞きたい…」
龍星「俺は信じられないって事?」

ワタシ「…ごめんなさい」

龍星、ゲームオーバーって何?
龍星、どうしたいの?
龍星、ワタシは龍星の事は信頼してるよ…?

龍星はキスをしてくる
ワタシは動けない為、顔を背ける事しかできない
龍星は顔を両手で掴む
またキスをしてくる
ワタシ「ッ龍星…駄目だよ?ワタシ人妻だよ?」

龍星は言う「じゃあ伊織から話を聞いてちょっとでも違和感を感じたら離婚して」

ワタシ「分かったよ…龍星。」

龍星は紐をほどく
抱きついてくる

……龍星の事ワタシは愛おしいよ?

だけど、伊織さんが最低でも…

伊織さんが好きだよ……

ワタシは龍星の頭を撫でる
龍星はそんな事された事無いのか
顔が真っ赤だ
ワタシ「可愛い。龍星。」
龍星は「そういう思わせぶりな事言わんといてや」

ワタシは思わせぶりなのか?
だからワタシはいつまで経っても駄目なのか…

シュンとなる
龍星はそれを見てまたキスをしてくる
ピンポンピンポンピンポン

誰かきた
龍星「…多分伊織」
伊織さん?!

急にドキドキしてきた

龍星は無言でオートロックを開けた

伊織さんに会える…!
どうしよう
嬉しいよ…

ガチャガチャ
「お前ん家遠いわ」
やつれた伊織さんが現れた
続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?