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27 マリファナ

伊織さんのお風呂は長い……笑

やっぱり水商売やってたらちゃんとしてるんやろうなぁ……

ワタシはテレビを見ていた
悲しい番組なのに笑えてくる

これがクスリ?の力か……。

その時、誰かガチャガチャ開けてくる

伊織さんはちょうどお風呂から出てきて玄関を開けた
龍星だった
伊織「女の子ら上手い事頑張ってきたぁ〜?」
龍星「うん。めっちゃしんどかった」
龍星は伊織さんを見る
龍星「お前、何風呂入ってんの?他の女のらのとこで入ってこいよ!」
伊織「さくらちゃん、病んでるからと思って覗きにきたんやん
風呂位自分の家で入って何が悪い笑」

龍星はテレビのあるワタシが居る所にやってきた

龍星「櫻!大丈夫か?」
ワタシ「うん♪」
龍星は何か感じとったらしい
伊織さんに何をやらせたか聞く
伊織「いつものやつだよ♪」
龍星はキレている
伊織「龍星君?あのさぁ?さくらちゃんが何にも知らない女の子に見えてるんやな?」
龍星「意味分かんねーよ!」

伊織さんはまぁいっかという感じで龍星にも渡す

龍星「さくら?嫌いにならない?」
ワタシ「私がもうやってるのに?笑」
龍星はワタシの横に座って慣れた手つきで吸う
ワタシ「楽しいね」
龍星はちょっと不安げにしていたが
ワタシの肩を抱く
伊織「ピッピー!俺の家でSEX禁止〜」
龍星「手も出してねーよ」
伊織さんはびっくりしていた
伊織「だって櫻ちゃん、首…キスマークだよね?」
ワタシはとても恥ずかしかった
龍星は「キスマークつけただけ…で何にもしてない」

伊織さんはあからさまに驚いていた

伊織さんは面白い
ワタシは笑ってしまった

伊織さん「さくらちゃん、後半月我慢出来る?
やりたい事があるんやろ?」
ワタシ「でも、もしかしたら本気で始める事になってしまったら 伊織さん、龍星のお力借りるかもです!」
龍星「大丈夫。助けるよ。あの辺は庭みたいなもんだから」
伊織「さくらちゃんに興味がある。何してくれるのかなって。知り合いは沢山居るから大丈夫」

ワタシは正直ホッとした
1人では不安だった
龍星「櫻、こっちおいで」
ワタシは龍星の足の上にまたがる
伊織「SEX禁止〜」
龍星は そんなんじゃねぇよと言い 抱き寄せてきた
龍星はいつもそうだ
女の子の気持ちが分かるんだろう
ワタシは龍星のいつもの匂いの中で安心して目を閉じた

その時、携帯が鳴り出し始めた
さっきまで伊織さんも龍星もサイレントにしてたような……
原因は伊織さん。何だか腹が立ったのか
お客様と電話しまくっている
*アイリお前そろそろ月末やぞ?31日来るねんな?
*ミホ ミホちゃーん 俺出勤少ないからさ〜
んっうん!今日はミホちゃんの為に時間開けといた
*ユカ 今日出勤するぞ?俺様が。ユカは当たり前に来るよな!
* りょうこ りょうこちゃーん今日は俺出勤する日なワケ。同伴しよっ

長くなるので割愛するが相手の女の子は 伊織さん
に電話を貰えた事が嬉しそうだった
そして、誰も断らない

龍星「よくやるよ……」
ワタシ「アハッ」

伊織さんは私達を見てまだ不貞腐れている
子供みたいな人だ
じゃっと言ってスーツに着替えて何処かへ行ってしまった

ワタシ「伊織さんホンマに面白い」
龍星「俺の事は?どう思ってんの!?」
ワタシは黙った
龍星も伊織さんも根は良い人なのは分かっている
ただ、女関係が1人や2人じゃないから……
龍星「もうスカウトで色恋みたいな事はしない
違うやり方考える」
ワタシはアハッと笑った
龍星はお姫様抱っこしてベッドに私を置く
クスリが効いている為 何だか変な気分だった
続く


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