見出し画像

【イルミネ】シャニP担当P視点で振り返るファン感謝祭 ~ イルミネーションスターズ編 ~ 【シャニマス】

はじめに

    本記事はシャニマスのプロデュースモードの一つである感謝祭編、そのイルミネーションスターズのシナリオをシャニPを中心に振り返っていきます。

    シャニPに興味のある方や、イルミネ感謝祭編について軽く知っておきたい人の参考になればと思います。

    また、イルミネ3人のアイドル個別の感謝祭コミュについても触れます。

    ネタバレ全開なのでその点に注意してください。


《 あらすじ 》

画像1

一同「これからも――よろしくお願いします――……!」(イルミネ感謝祭本番後(MVP)より)

    イルミネーションスターズの3人はプロデューサーから、自分たちでライブを演出してファンへ感謝を伝えるイベントの開催を知らされる。そのイベントの宣伝も兼ねて、ラジオ番組の収録に挑むイルミネは失敗なく収録を終えた。

    しかし、その番組のディレクターからかけられた「アイドルは可愛いことがすべてであり、ちょっとできない今ぐらいがちょうどいいから、もう頑張ったらダメ」という言葉に、イルミネは戸惑ってしまった。

    それを知ったプロデューサーは、その言葉を否定し、彼女たちの成長を支えることを誓う。それに勇気付けられたイルミネは練習を重ね、ファンの応援に応えようと努力した。結果としてイベントは成功し、イルミネはファンにこれまでのお礼とこれからの努力を誓った。

    イベント終了後、プロデューサーの計らいで件のディレクターがイベントに来ており、「可愛いだけじゃないイルミネーションスターズ」を評価して再び仕事を依頼。イルミネはそれまでの努力が認められたことを知った。


《 ユニット全体の感想 》

    至極平和な雰囲気だったイルミネ3人のWINGコミュと比較して、かなり突っ込んだ内容に感じました。それに合わせてシャニPの対応もより緊張感のあるものだったかなと思います。

    結果、全ユニットの感謝祭コミュの中でもシャニP担当としては最も見どころの多い感謝祭コミュだったかなと思います。特に踏切シーンは必見ですね。


《 ユニット全体の振り返り 》

画像2

灯織「……ユニットの結成を教えてもらった時と、一緒なんです この部屋で、私たち3人と、プロデューサーが揃って……」(イルミネ感謝祭導入コミュ(ユニット)『始まり、もう一度』より)

    このセリフはシャニマスで一番最初のイベントコミュでもあるイルミネ主体のコミュ『Light up the illumination』のオープニング『輝きの始まり』を土台にしています。そのイベコミュではイルミネ結成当初の話が描かれています。コミュタイトルもこれに因んでつけられたのだと思います。未読の方は先にそちらをチェックするとより楽しめるかもしれません。

画像3

P「……みんな、俺は可愛いことがすべてだなんて理由で みんなを選んではいないよ」(イルミネ感謝祭共通コミュ1『「頑張りたい」』より)

    知ってる。そもそも可愛いだけの女の子は探さなくても見つかるのがこの業界だって他事務所の人も言ってたしね(恋鐘GRAD)。彼女たちの魅力を知っているシャニPだからこそディレクターの言動に納得できないし、それだけイルミネを信頼しているということでしょう。

画像4

P「この練習の間にだって、みんなは先に進んでいくんだ それはきっと、俺がいようがいまいが関係ない」(イルミネ感謝祭共通コミュ2『空が赤いから』より)

    身の程を弁えているとも言えるし、自己評価の低さが表れているとも言える。ときどきシャニPはまるで自分は必要ないような発言をしますが、ここにもその一端が出ています。選択肢「みんなの成長を見逃したくない(左)」での会話。

画像5

画像6

P「俺は、みんなに必要なことならなんでもするし、 なんでもしたいし――」「そう思わせてくれるみんなに、報いたいんだから」(イルミネ感謝祭共通コミュ2『空が赤いから』より)

    報いたいという言葉のチョイスがシャニPらしさかと思います。例えば、『【♡AKQJ10】有栖川夏葉』のコミュではシャニPはこう発言しています。

「『プロデューサー』なんていっても、 きっと出来ることは多くない」「良い時も、悪い時も 矢面に立つのはいつもアイドルで」「ただ、袖から見守ることしか出来ない ……それをいつも、もどかしく思うよ」

    このようにシャニPにとってはただ仕事を持ってくるだけではダメで、アイドルが望む成長の手助けをすることが彼女たちに報いることなのでしょう。彼にアイドルを任せてみたいと思わせられる良いセリフですね。

画像7

P「――わざわざ力のあるディレクターに意見する必要なんてないって……わかってはいるんです」「今の彼女たちを可愛いと認めてもらえたのなら、 十分だと思っています。ただ――」「イルミネーションスターズはそれだけじゃない」(イルミネ感謝祭共通コミュ3『雲なんて吹き飛ばして』より)

    シャニPの大人になりきれない青い部分が出ている場面。アイドルが成長するためだったら力のある人間にも立ち向かうのは、アルストのイベコミュ『薄桃色にこんがらがって』などでも描かれており、彼の良くも悪くも正義感の強さが表れている場面だと思います。

画像8

社長「ふん……お前もまだまだ甘いな」「――思った通りにやってこい」(イルミネ感謝祭共通コミュ3『雲なんて吹き飛ばして』より)

    自分は甘くないとか言いながらかなり甘い対応をする社長。このようなシャニPのアイドルに誠実でありたい姿勢を社長も高く評価しているのでしょう。2019年や2020年のクリスマスイベントシナリオではシャニPに重い感情を持っているような描写が多々見受けられましたが、2019年4月に実装されたこのイルミネ感謝祭時点でもそれらしい描写が仕込まれていたようですね。

画像9

P「その想いが届かないなんて、そんなこと絶対に……! 絶対にないんだ!」(イルミネ感謝祭共通コミュ4『星たちは駆けて輝く』より)

    共通コミュ1で語っていた内容にも触れつつ、彼女たちの想いに真正面から応えている。ファン第一号を自称することもあるシャニPだけに、彼女たちを全力で肯定する役割をきちんと果たしている。ファンの鑑であり、これだけ熱心に思ってくれたらアイドルとしても力になるだろう。

画像10

P「……いや、すまん…… 聞こえなかった……」(イルミネ感謝祭共通コミュ4『星たちは駆けて輝く』より)

    難聴系主人公みたいなセリフを言い出すシャニP。まぁあの状況で聞き取れている方がおかしいが。シャニPは難聴のような描写(【微熱風鈴】杜野凛世『みをつくし』など)もあれば聞こえないように言った言葉を聞き取る耳の良さがある描写(【く ら く ら】三峰結華『耳元で囁いてやればよかった』など)もあったりする。もしかして、都合の悪いことは聞こえなかったって誤魔化して……。

画像11

P「――いや、どうしてもみんなに早く伝えたくてな」(イルミネ感謝祭End(ユニット)『何度だって最高の晴れにしよう』より)

    吉報はすぐに直接知らせたいようだ。作劇上の都合もあるかと思うが、なんだか忙しなさを感じさせる一幕。

画像12

P「……この間の感謝祭、来てくれてたんだよ」(イルミネ感謝祭End(ユニット)『何度だって最高の晴れにしよう』より)

    共通コミュ3で社長と話し合っていた例のディレクターと話し合い、何をしたのかがここでようやく分かる。描写こそされていないが、イルミネを熱弁するシャニPや、その熱意に押されて渋々だったディレクターの目の色がライブを見て変わる様子が目に浮かぶ。ややご都合主義感は否めないが、それが実現しうるイルミネとシャニPの想いと努力があったと思う。


画像24

《 櫻木真乃 : 感謝祭個別コミュの感想 》

    差し入れの鯛焼きから物語が展開していき、それが真乃のアイドル像に結びついていくのがキレイな流れだなぁと思いました。過去のコミュを踏まえた内容もあり、真乃の成長が感じられます。真乃に合わせてかふんわりとしたセリフの多いシャニPが見られるのも面白いですね。

《 櫻木真乃 : 感謝祭個別コミュの振り返り 》

画像14

P「……公園のステージは、今日も大盛況だったな やっぱり、最初から真乃の声に惹かれてた子たちは違う」(櫻木真乃感謝祭End(個別)『きらめきを詰めてすすむしっぽ』より)

    ハトをファンと擬え、少し羨むような、喜ばしいようなシャニP。真乃には好評のようですね。

画像15

P「『アイドルになって、今までとは違う世界を見てみないか?』」(真乃感謝祭End(個別)『きらめきを詰めてすすむしっぽ』より)

    真乃WING冒頭のリバイバル。真乃の成長を彼女自身に知ってもらいたいということでの演技と思われる。


画像24

《 風野灯織 : 感謝祭個別コミュの感想 》

    灯織も真乃と同じく、過去のコミュを強く引き継いだ内容。WINGを経てシャニPへの灯織の対応も柔らかくなっている印象。灯織に押され気味なシャニPが見られるのがシャニP担当としての見どころだと思います。

《 風野灯織 : 感謝祭個別コミュの振り返り 》

画像17

P「あ――そうか、そんなこともあったか ……ずっと覚えててくれたんだな」(灯織感謝祭導入コミュ(個別)『言ってませんでしたけど』より)

    灯織WINGシーズン1コミュ『とっておきのおまじない』でシャニPが即席で作ったジンクスの話ですね。ちょっとした思い付き程度でも覚えていてくれたということで、ちょっと嬉しそうなシャニP。

画像18

灯織「安心して――私たちのステージを見ていてください、 プロデューサー」(灯織感謝祭本番前(個別)より)

    強い。普段はちょっとしたことで悩みがちに思われる灯織ですが、それゆえともいうべきでしょうか迷う余地のない場面では全力で力を発揮できる自信があるようですね。シャニPも成長した灯織を見て少しは安心感が持てるでしょう。

画像19

P「すまん! あの時は必死だったから……! 何を言ったかハッキリとは覚えていなくてだな……!」(灯織感謝祭End(個別)『わかってますから』より)

    導入コミュに引き続き、自分の発言を自分が覚えていないシャニP。自分の発した言葉が相手にとってどれだけ大きなものかを自覚していない様子。軽率に相手を口説くような発言ややたらポエミーな発言をする背景には、自分の言葉の影響力を省みない、よく言えば純粋、悪く言えば子どもっぽいシャニPの性格が出てしまっているのかもしれない。それを『わかっていますから』と言える灯織は中々良いパートナーだと感じました。


画像24

《 八宮めぐる : 感謝祭個別コミュの感想 》

    イルミネの感謝祭コミュが最も色濃く反映されたコミュ。このコミュでのシャニPはアイドルプロデューサーらしく、導き手としての役割が大きいという印象を持ちました。

《 八宮めぐる : 感謝祭個別コミュの振り返り 》

画像21

P「お、おう……そうか…… よかったな……?」(めぐる感謝祭導入コミュ(個別)『『きんいろ』の』より)

    よくわからないけどとりあえず肯定しておくシャニP。ちょっとズルい大人な対応。もちろんちゃんとこの後、どういうことなのかめぐるに聞きますけどね。

画像22

P「……何か考えてたんじゃないのか? ぼーっとしてるだけには、見えなかったけど」(めぐる感謝祭リハーサル後より)

    アイドルのアイドルとしての悩みや不安といったところには察しの良いシャニP。これが一部の感情については途端に彼のフィルターを通らなくなるのだから罪作りなヤツである。

画像23

画像24

P「めぐるの気持ちが伝わるように、めぐるの『本当』が覚えてもらえるように、頑張ってくれればいい」「そこから先は俺の仕事だ」(めぐる感謝祭End(個別)『『ほんとう』の』より)

    彼のプロデューサーという職業についての意識を感じさせるセリフ。どこまでも頼りたくなるようなパワーがある。


終わりに

    以上となります。他のユニットの感謝祭編振り返りも行っております。ぜひそちらもチェックしてみてください。ハブとなる記事はこちらです。読んでいただきありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?