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花屋は犯罪者だった

実は世界で一番犯罪者の多い職業は花屋らしい。


…そんな嘘が本当だったら面白いのになって思いました。


花屋って素敵な職業だよね。

素敵だからこそ人殺してそうなんだよね、タクシードライバーの推理日誌だったら花屋の綺麗な女は絶対殺ってます。まあタクドラは最初にタクシー乗った女が殺ってんだけどね。

こないだときメモGSの実況で花屋のバイトが選べるってのを見てなんて素敵なんだろうと思いました。花屋バイトのJK、なんて素敵なんだ。


でもよく考えたら花屋ってめっちゃ虫とか寄ってきそうだし、座る場所なさそうだし大変だよね。おばちゃんとかにキツく当たられて辞めそう。時給も低そう。そのうえまかないとかもないし。花の名前覚えないといけないし。レジも古そうですよね、絶対自動レジとかじゃないよね。


そんな現実を見ない頃は、いろんな職業になりたかったよなぁなんて思います。


幼稚園の頃はあんなにお店屋さんになりたくてレジでピッてしてみたかったのに、いざスーパーでレジをしてみたら地獄でした。一生レジには立たないと決めました。


そんな努力もあって素敵な花屋がなりたっているのだろうなぁと行ってもない花屋に感謝をする毎日です。

うちの近所には花屋がたくさんあります。徒歩で4軒は巡れます。でも花屋がたくさんあるってこんな素敵なことはないじゃないですか。花屋がたくさんあるだけで東京じゃないみたいじゃないですか。最近はサボテン買おうか迷っています。


というわけで卒論の目処が大体たちましたので、なんか書いてみました。花屋は犯罪者だった、から始まったら面白いかなって思って、それだけで書きましたらば、めちゃくちゃ短え短えのができました。しかもウミガメのスープみたいになってしまった。

最近卒論でもっと説明をした方が、と訂正を求められるのに飽き飽きしました。説明をしたくないんだけどどうしたらいいだろう。読み手の解釈に任せた卒論を書きたい。行間を読んでくれ。

なんでだろうと思ったけど、きっと私が愛媛県出身だからなのだろうな。



…また説明不足すぎましたね。


愛媛は俳句の街なので、幼い頃から575のみで説明を強いられてきました。そのため説明不足が好きなのかもしれませんと、そういった具合でございます。

というわけで今回も削りまくったらこんなんなりました。説明はしないぜ。



花屋は犯罪者だった。

街の人々から愛される小さな花屋を営む男は、店先に並べた花に水をやる。

「すみません、また、お花をください」

近所の店の奥さんがやってきた。彼女の店はこの花屋から徒歩5分ほどのところにある。

しかしこの辺りは花屋が多く、彼女の店の近くには別の花屋があった。それでも何かあるとこの花屋を選んでくれるお得意様だった。

「ええ、また」

「さっきね、おじいちゃんが亡くなってしまったの」

「そうですか、それはご愁傷様」

「私おじいちゃんっ子だったから、つらくって」

「じゃあ、少しサービスしておくので」

「ありがとう、楽になるわ」

花屋は犯罪者だった。でもその花は多くの人を幸福にしている。

※写真はひらのこうすけ様より

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