見出し画像

アラサーのリアルな恋愛~大学生編~

大学4年生の間、同級生でクラスメイトと付き合っていた

めちゃくちゃタイプで、入学時から片想いしていた相手だった

付き合い当初は大学生らしく、貧乏デートで彼の家に入り浸り

近所のスーパーで買い物して、見様見真似の料理をしたり

夜中に彼のパーカーを借りてぶかぶかだー!って言いながら(確信犯)

コンビニに行ったり

誕生日に手作りチョコケーキでサプライズしてくれたり

楽しい楽しい生活


授業も一緒でゼミも一緒だったもんだから

まさに夢の学生生活だった


でも、だんだん彼のクズ加減がわかってくる

まずゴムをつけない

遅漏を治したいとテンガを持たされる

まあ遅漏はいつの間にか治ってたんだけど


彼の家の近くの道端にテンガが捨てられているのを見て

あの時の・・・?って思ったり(ちがう


就職活動をいつまでたっても始めない彼

なんてったって、時代は3.11

大企業は採用するかどうかすらわからないと全面ストップ

中小はその前に動いていたのでみんなそこで内定をおさえていたり

さくらはそのまま中小の金融機関に入社を決めた


彼はいまだに何もしない


そして彼のお父さんが公務員だから、公務員志望だったんだけど

「募集がまだ出てないんだよね」と言い続ける

お母さんに相談したら、「え、もう出てるよ?」ってホームページを見てくれた


うん、、、就職する気がないだけ?


なんだかんだ長い付き合いになっていて、彼の実家に泊まりで行った

新潟出身の彼だったので、「長岡の花火大会に行こう」って言ってくれて

泊りがけで見に行った

彼の通っていた小学校に忍び込んでプールで遊んだり、ベンチで、、、ね

わたしの実家にも、都内の花火大会に行くために浴衣を持って遊びに来て、

そのまま母にさくらと彼を着つけてもらって写真撮ってもらったりした


そのうちわたしの両親と彼と、一緒に食事をした


就職先決まっていない彼に両親はなぜかビームスで買った、ネクタイをプレゼント

外面はいい彼は、しっかり挨拶してお礼を言って帰っていった

少しして、彼のお姉さんが結婚した

「デキ婚なんだよね」ってバカにしたように言う彼


生まれたての孫が可愛くて仕方がない彼のお父さんが、就職のことも心配して新潟から東京にいる彼に会いに来た

「おまえも、いいぞ!さくらちゃんと先にそういうことになっても

お父さんはウェルカムだ!!」


と言っていたらしい

息子さん、就職する気すらないですけど・・・?


就職の話になって「また来年がんばるよ」と彼が言ったら

一気に焦りだした彼のお父さん

「え、どういうこと?今年は就職しないってこと?」

そこで初めてちゃんと親に話をした彼


彼のお父さんが前に鬱になったことがあり、

彼も鬱なのか・・・?となり

結局、彼は卒業後実家に帰ることに

卒業式すら、来なかった


鬱のせいで就職活動をする気力が湧かなかったのか?

学校では割と友達は少ないほうだったけど、楽しく過ごしてたけど

何かが彼の中で壊れたのか

わからなかった


彼が実家に帰ってしばらくしてから、電話で振られた

「だんだんさくらのこと考える時間が減ってて。。」って言われた

「顔見て言ってほしかった、なんとなく冷めてってるのかなって思ってたけどそっちに言ってから言うなんてずるい」って言ったわたし


泣き出す彼



カオス。


こっちが泣きたいわと思いつつ、最後に背中を押せる言葉をあげたくて

きっと今後うまくいくから大丈夫だよみたいなことを言って電話を切った


そのままわたしは実家で大号泣

リビングにいた両親に「電話で振られた!」と話した

「どこが好きだったの?」と父に聞かれて

泣きながら、「かおぉおおお(号泣」って答えた


わたし、顔が好きだったんか


・・・


その後しばらく経ってから、母に、

「お父さんも一度会ったことあったから、あの後『あの野郎』って

言ってたよ、あと『さくらは顔って言ってるようじゃまだだめだな』って

言ってたわよ」って言われた


ごもっとも。


そしてこの号泣したままの流れで、バイト先のテレアポの社員さんに連絡して・・・


つづく

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?