eスポーツチーム運営で1番の害悪は代表だと思え

このタイトルを見て「え、代表が害悪ならチーム運営できないんじゃね?」と思った方はこころが純粋なので詐欺には気をつけてください。

さて、今回はeスポーツチーム運営で一番の害悪は代表だということを提唱させていただきます。

これは完全に私が今まで見てきた中での、個人的な見解ですので、必ず全てのeスポーツチームがそうであるということを言いたい訳ではありません。

勿論、成功しているチームも沢山いますし、その成功は代表の尽力あってのものだと私は思っています。
故に、全ての代表が害悪だということを言っているわけではありません。

では、どういうことなのか。

今回は「害悪な代表」についてお話していきます。

マーケティングコンサルをしていて得た感覚

私は個人でマーケティングコンサルと経営コンサルをしています。

マーケティングコンサルとは、組織の売上を向上させる為に、顧客が求めている商品はなにか、商品情報をどれだけどのように届けるのか、どうしたら顧客が価値を得られるのかを考えること。
経営コンサルとは、多種多様な業種や規模の企業が抱える経営課題を解決することを言います。

私のコンサルで伸びている企業様はどんな企業なのか。
一言で片付けてしまうと「社長が癌じゃない。」これに尽きます。

社長が癌とはどのような状況なのかをまとめてみました。
・長期的な展望がない
・決断が遅い
・やり方を変えようとしない
・選択と集中ができない
・気分屋
・優柔不断
・お金に無頓着
・しつこい
・特定の人物にだけ贔屓する

このように社長が癌の場合、必ずと言っていいほど会社は破滅します。
それを食い止めるために、その会社の株主へ直談判し、株主総会にてその社長を取締役から解任させ、一時的に私が株主総会を経て取締役に、取締役会で代表取締役となり、会社改革をしたという事例があるくらい、トップが癌ということは恐ろしいといいたい。

代表が癌だった場合どうなるのか。

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癌社長からのストレスが見えると、従業員の士気を下げることになり、従業員が思うように仕事をしてくれなくなり、業績が悪化。
その結果、不安が社内を包み込み、社長が不安からまた従業員へストレスを加えるという悪循環が現れます。

この悪循環を断ち切ることが重要なのではないかなと思います。

eスポーツチーム代表の癌とはなにか。

これは会社の社長でもあるような話なんですけど、私が今まで見てきた中で一番思ったのが「教育放棄」です。

正直言って圧倒的に多いのではないでしょうか。

例として、

・炎上を放置
・選手をおもちゃと勘違いしている
・自分の思い通りにならなければ放置
・勉強をしない
・組織というものを知らないで運営している
・チームと組織の区別がついていない
・組織体制を持たないままプロとして活動しようとしている
・責任を全て選手自体に転嫁している

全ての例を挙げると頁が突き抜けてマントルまで行きそうなので、よくある事例として上記を挙げておきます。

eスポーツの状況を見ていると、もともと能力を持っているeスポーツ選手を集めようとしている傾向があります。

この「もともと能力を持っている」というのは、ゲームスキルだけでなく、社会的知見もあり、モラルを兼ね備えている人材を指しています。

え、そんなの当たり前じゃないの?

はい。当たり前です。
ただ、eスポーツ業界の年齢層が若いという現状では、選手側はその当たり前を持ち合わせていない場合がほとんどです。
※しっかりしている子は勿論居ます。

勿論、設立当初はある程度能力を持っている人を集めて当然でしょう。
設立当初でなくても、優秀な人材というのはどこでも欲しいものです。

・モラルがある
・コンプライアンスを遵守できる
・ゲームスキルが高い
・理不尽な行動をしない

など、チームが求める人材の条件はいくつかあるでしょう。

しかし、それを全て兼ね備えている人材はどれくらいいますか?
すでに人材確保で苦労している代表であれば即答で「それほどいない。」と言うでしょう。

私もそう思います。
では、どうすればいいのか。

その方法は、最低限の採用基準を設け、その採用基準を通過した人のみ採用その後に人材を要求する段階まで育てる。

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チームを見ていると、いきなり採用の時点で成長しきった人材を確保しようとしているところが殆どで驚きました。

成長しきった人材がチームに所属するのは、大きく分けてもっともっと成長させてくれると感じたチームか、実益があると感じたチームの2つだと思っています。

上記2つに類するチームでないのであれば、高望みをするのはナンセンスでしょう。
寧ろ、自分達も選手と一緒に成長し、選手を育てられるチームになることが重要あり、自分達のエゴを振りかざすことはおすすめできません。

癌を取り除くには?

教育してくれない=癌ではありません。

これは、チームの存在意義によります。

というのも「みんなでワイワイやろうぜ!」というようなチームで教育制度なんてありませんよね。
みんなで集まってただ負けても勝ってもどっちでもいいというスタンスであれば、成長する必要がなく、ただ集まって楽しくゲームができればそれでいいんですから、教育する必要がありません。

では、どういうところで教育制度がないといけないのか。

もう察しが付くと思いますが、「プロ」を目指している若しくは「プロ」として現在活動しているチームでは、教育制度が必要不可欠です。

プロの世界は競争社会で、ライバルとの戦いにおいて勝ち続ける必要があります。
そのライバルに勝つには強くなる必要がありますよね。
強くなるには成長する必要があります。

さて、本題の癌を取り除く方法ですが、これは簡単です。

「謀反を起こす。」

メンバー総脱退、インターネット上で代表下ろし運動、ボイコットなど。
任意団体のところが殆どですので、私がやったように法律を駆使して代表を下ろすことがやりにくいですが、メンバーが一致団結して代表を辞めさせるか、組織改善を迫るかのどちらかはできるでしょう。

実際、私が立ち上げた一社目の会社では、社員からボイコットされ、一緒に立ち上げた女友達と私以外会社から居なくなったという事件が起こったりしました。

30人もの従業員が一気に辞めるって相当ですよね笑
結果、その年の売上は3億円も失う事になり、信用は失墜、倒産からの役員二人共自己破産か? ってところまで追い込まれました。

ただ、闇雲にボイコットしてはいけません。
これはあくまで最終手段と心得てください。

話し合いや協議などを行わず、一方的にボイコットすると、契約書の内容によっては賠償責任を負わされるかもしれないので、十分に注意して実行しましょう。

私が言うのもなんですが、社長や代表というのは偉いです。
一人で声を上げて、組織を大きくしようと戦っているんですから、皆様より経験値も知識量も多い人がほとんどでしょう。
問題が発生した時に対処ができるような状況にしておかなければ、自分に対してなにか返ってくるかもしれません。

最終手段に出る前に、一方的ではなく、双方的に話し合いができないか。
最終手段に出る前に、警告する。

など、余計なトラブルを起こさないようにしましょう。

また、最終手段に出たからと言っても「飛ぶ鳥跡を濁さず」を徹底する。
これは徹底したほうが身のためです。

よくあるのが、Twitterなどの公衆の場やLINEやDiscordの通話と言った裏でチームに所属していた時のことを悪く言うというもの。

これをするとどうなるのか。

・侮辱罪
 事実を摘示しないで、公然と人を侮辱すること
・名誉毀損
 他人の名誉を傷つける行為
・信用毀損罪、業務妨害罪
 虚偽の風説を流布し、または偽計を用いて、人の信用を毀損する犯罪

このような類で民法で訴えられたり、刑罰となるのはこのくらいでしょう。

もう一つ言うのであれば、名誉毀損に「罪」が付いた名誉毀損罪が適応される可能性もあるということくらいでしょうか。

また、内容によって損害を相手方に与えてしまった場合、辞めたこと自体に何かしらの問題がなかったとしても、その後の対応について損害賠償を求められる可能性があります。

お互い話し合いができて契約を解除したのであれば、特に発言には注意したほうが身のためです。

さて、代表の癌を取り除くのは非常に困難であり、はっきり言って不可能でしょう。
ただ、契約書をちゃんと巻いていない、契約書の内容を聞いても説明してくれない(=本人がわからないのであれば、弁護士に聞いてくるなどをしてくれない)など、挙動が怪しい場合は最初から入ることを辞めておくことで、トラブル回避はできます。

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