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猿でもわかるeスポーツプレゼン資料作成【基本編】

くっそ久々に猿でもわかる解説をしようという試みです。

令和2年9月1日午後4時ごろ

株式会社chouetteにスポンサーになってくれというメールを頂きました。
本当にありがたいことなんですけど、いつも通り「提案書ください」という内容を広報部が送りましたところ、iPhoneのメモにびっしり文字が詰まったスクリーンショットを添付されて送られて来ました。

文章構成以前に、担当者は非常に忙しいということを前提に資料を作る必要があります。ひと目で見てわかりやすいような内容でなければ、内容を理解してくれないと思っていてもいいです。

そこで、猿でもわかるeスポーツ経営学以来の猿でもわかる解説を行おうかという試みを今回始めます。

1.そもそもプレゼン資料とはなんぞ?

プレゼン資料とか提案書とか言われてもわからへんから!!!

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いや、ごめんやん?

そこで、プレゼン資料・提案書とはなんなのか?
ということをここで解説してまいります。

プレゼン資料のプレゼンとはなんのことを言うのか。
これは「プレゼンテーション(Presentation)」の略です。

プレゼンテーションの語源は「プレゼント(present)」をするという意味合いで変化していったと言われています。

聴き手に対して提案者の提案内容をプレゼントするということですね。

プレゼンテーションの語源に関しては様々な解釈があって、意味違い警察がサイレン鳴らして来る可能性があるので、語源に固執する必要はありませんが、プレゼンテーションとは「聴き手の立場に立ち、聴き手に行動してもらうこと」ということについては覚えておいてください。

つまり、相手に自分達の思い通りに動いてもらう行為をプレゼンと一般的なビジネスの世界では言い、その際に用いる資料を「プレゼン資料」や「提案書」と言います。

プレゼン資料・提案書についてはこのことを覚えて頂き、これがプレゼンの原点であります。

では、プレゼンテーションの目的はなんなのか。
これをしっかりと理解しておかなければ、プレゼン資料は意味のわからない内容がただ羅列されたものになってしまいます。

前述の通り「相手に自分達の思い通りに動いてもらう」ことがプレゼンテーションの目的になります。

ここで言う「行動」とは、聴き手に商品やサービスを購入してもらうことや、提案を受け入れてもらうことや、上司に判子を押してもうことです。
eスポーツチームに関してはスポンサー契約をしてもらうことがほとんどではないでしょうか。

2.プレゼンテーションは聴き手主体で考えよう

プレゼンに似たものでスピーチがあります。
よく学校とかでもスピーチをする機会があると思いますが、決定てきにこの2つには違いがあります。

スピーチとは「発表」という意味です。
つまり、話し手が一方的に聴き手側に話をするもので、聴き手の行動などは一切気にしないスタイルで、自分が話したいことを発表します。

しかし、プレゼンは一方的に話をしていますが、内容は聴き手主体で話をしていきます。
話し手主体であれば、聴き手は行動しません。

聴き手のことを考えて、相手目線でのプレゼンを心がけ、共感を生むことができれば、行動に移してもらうことが可能になります。

3.ビジネスプレゼンのロジック展開

プレゼンはわかりやすくなければなりません。

そのためにはシンプルなロジックで構成されている必要があります。

それを簡単にまとめた図がこちらです。

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ビジネスにおけるプレゼンにおいて、基本的には「課題→原因→解決策→効果」というようなロジックで展開していきます。

どんな課題があるのかを提示し、なぜそのような課題があるのか(原因)を提示、その原因があるからどうするのかという解決策を提示、解決策を実施するとどういう効果が見込まれるのか。

この基本的なロジックを応用するだけで、プレゼン資料の見た目が桁違いに変わります。

4.社内プレゼンと社外プレゼンの違い

社内向けに行うプレゼンと社外向けに行うプレゼンでは資料作成は大きく異なります。
社内プレゼンは利害を共有する身内が対象になりますから、相手は「聞く姿勢」を持っている上に、企業理念や問題意識も共有されています。

なので、画像やエフェクトは極力使う必要が無いシンプルな構造、それこそ文字だけでもイメージが共有されているので伝わります。
シンプルな資料構成でロジックをしっかりと伝えることが重要になります。

一方社外プレゼンでは、相手の興味・関心を引きつけることが重要です。

ロジックの上に「感情」にもアプリーチしなければなりません。
そのためには、資料枚数を社内プレゼンより多く使用するとともに、感情に訴えやすい画像やエフェクトを多用する必要な場面が出てきます。

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5.社外プレゼンはロジック+ストーリー

社内プレゼンでは3.でお話したロジックだけで展開して大丈夫ですが、スポンサーへ提案する社外プレゼンでは、3.で説明したロジックに加えて、聴き手の興味・関心を惹き付ける必要があります。

何らかの決断をしてもらうためには、このロジックをベースにし、聴き手の「感情」に訴える構成を考える必要があります。

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この4つのステップを聴き手にたどってもらえるような構成にすれば、プレゼンの効果は劇的に向上します。

6.プレゼン資料はわかりやすさが命

言うまでもありませんが、わかりにくければだめも見てくれません。
担当者が忙しい場合はゴミ箱に捨てられて終わりになります。

資料はできるだけシンプルに構成して、要点だけを伝えるようにします。

そのためには、本編には最重要の要素だけを盛り込み、補足的な要素は添付資料にもっていくようにします。

プレゼンをする際は本編を提示し、なにか必要なときに添付資料を適宜提示するようにしましょう。

例えば、先方から質問をもらった時、すぐに添付資料を追加で提示することによって相手の疑問を早急に解決することができます。

色々な情報を本編資料に詰め込んでしまうと、相手が混乱して共感してくれなくなってしまいますので、要点だけでわかりやすい資料にする必要が本編資料にはあります。

7.キーメッセージは頁のやや上に書く

資料に記載するフォントは「読みやすさを重視」し、キーメッセージは中央よりやや上に配置すると更に読みやすくなります。

PowerPointでプレゼンを行い、スクリーンに投影する場合は、聴き手は座ったまま画面を見上げることになりますから、スライド中央や株に配置されると前の人の頭で見えなくなります。

8.キーメッセージは13文字以内

プレゼン資料は「読ませる」ものではなく「見せる」ものです。

人間が瞬間的に文字と意味を同時に把握できる文字数は13文字が上限と言われています。
ですから、長々と文章を書くのはNG。

冒頭でもこれは少し触れましたね。

キーメッセージは必ず13文字にしてください。

〜のために や 〜について などの平仮名や、主語述語も不要です。

伝えるべきポイントを明確にして、付随的な要素はすべてカットすることで、相手に見せる資料を作ることができます。

まとめ

これが基本的な資料の作り方でございます。

次回は色の使い方や文字のサイズ、表紙の作り方などについて触れます。
デザイン系の分野に入ってまいりますので、本格的な資料の作り方について触れていくことになるでしょう。

では、次回またお会いしましょう。

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