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現存するeスポーツチームのタイプとタイプ別の運営準備を超解説

eスポーツチームを作りたい!
eスポーツチームを運営しています!

大いに結構。
どんどんeスポーツチームを作って、有名になってeスポーツで社会に大きなを影響与えられる人たちがどんどん増えていくことこそが私や私が経営している株式会社chouetteの願いのひとつでございます。

さて、そんなeスポーツチームには様々なタイプがあることをこの記事を見ているあなたはご存じでしょうか。

「え? ただゲームで競技やってる集団じゃないの?」

という方は2015年~2017年で情報が止まっているので、是非いろいろなeスポーツチームを見てください。

うん?
そんないろいろなeスポーツチームを見るのは面倒くさいだって?

それならこの記事を画面に穴が空くほど見ましょう。
そして、記事のいいねとSNSでの拡散を実施するんだ!!!!!

※これは私の意見であり、定義している内容は個人の見解が100%含まれておりますので、賛否両論があるかともいます。
ぜひ、ご意見などのコメントください!

eスポーツチームのタイプ一覧

私が提唱するeスポーツチームのタイプを大きく分けてみました。

〇コンペティションタイプ

〇タレントタイプ

〇混合タイプ

〇ビジネス特化タイプ

〇その他

この5つだと私は思っており、これらのタイプにはそれぞれ大きく異なる特徴があります。

特徴を解説する前に基本行為について説明します。

基本行為について

各タイプに共有する事項があります。

これを私は「基本行為」と称しており、基本行為とは下記のことと定義しております。

【eスポーツチームの基本行為】
・大会等への出場
・イベントの出演
・スポンサー獲得
・企業等との協業
・ストリーム配信
・そのほか、これらに準ずる行為

約2年ほどeスポーツチームを観察してきて思ったのが、基本的にこれらのことは行ってます。
むしろ、プロチームで基本行為を疎かにしているところが珍しいくらい。

勿論、基本行為以外にeスポーツ関連ビジネスを行っていたり、eスポーツを題材にビジネスを行っており基本行為を一切実施していないなどの例外はあります。

基本行為以外にプロのeスポーツチームが行っていることまで解説すると時間がいくらあっても足りませんので、今回解説するのはeスポーツチームの基本行為の実施方法についてタイプ別で変わってくるということを前提にこの記事を読み進めてください。

コンペティションタイプ

私の統計では、現存するeスポーツチームの半数がこのタイプになります。

コンペティションとは、日本語で「競技」という意味です。
なんで英語にしたかというと、競技タイプだと字面が個人的に好きじゃないって理由だけなので、それほど大きな意味はありません笑

さて、読んで字のごとくこのタイプは「競技」することによってお金を稼ぐことができるチームのことを指します。

【主な収益源】

・大会での出場料金
・大会での賞金獲得
・イベントへの出演
・企業等から協賛金

ビジネスモデルとしては皆様が想像しやすい内容ですよね。

大会の出場料(=ファイトマネー)や大会の賞金獲得については、そのまま売りげとしてお金になります。

イベントの出演も同じく、出演料やイベントの告知などでもらえるので、そのまま売上になりますよね。

企業との協業や協賛についても同じく売上になります。

これらの売上を計上するためにこのタイプのチームはどういう行いをするのでしょうか。

皆様も想像できるように【勝って勝って勝ちまくる】ことで、知名度を上げて大会の出演料、イベントへの出演、企業等から協賛金をもらうことができるようになるわけです。

eスポーツチームの殆どはこのような方法で売上を立てているということが、この2年間調べていてわかりました。

有名になる入り口が大きな(有名な)大会での上位入賞なわけです。

皆様が思いつく大きなeスポーツチームや有名なeスポーツ選手がどうして今の地位にいるのかを遡ってみてください。
ほとんどが大きな大会で優秀な成績を残したから。
ここにたどり着くと思います。

タレントタイプ

このタイプはほぼ競技を行うことはありません。

勿論、基本行為を実施している関係上全く大会に出場しないというわけではありませんが、コンペティションタイプに比べてその数は圧倒的に少ない。

さらに、大会に出場したとしてもそれはゲストとしての出場やエキシビジョンマッチでの出演など、イベント的な扱いが多いように感じられます。

大会へ選手として出場するのは極稀であり、出場した大会もリーグなど、最大級の大会へ出場するというより、コミュニティ大会など有志がやっている大会に出場することがほとんどです。

【主な収益源】

・イベントへの出演
・ストリーマー配信
・企業等からの協賛
・企業等からの協業

これらが主な収益源になります。

ストリーマー配信による広告収益やイベントの出演料、eスポーツ選手(=タレント)を宣材として企業とのコラボを行ったりしています。

これらも基本行為に該当するので、ここだけ見るとコンペティションタイプと大会に積極的に出場している点を除けばそれほど変わっていないように思えますが、ここまでたどり着くプロセスが違います。

それは、タレント性を持った集団とカリスマ的マネジメント能力を持つオーナーが選手の能力を最大限引き出し、eスポーツ選手という名を持つタレントに仕上げている。ということです。

基本的にはeスポーツ選手→eスポーツタレントという流れが一般的です。

ですので、コンペティションタイプからピボット(=方向転換)した結果、タレントタイプになったチームがこのタイプの殆どを占めています。

ですが、創立当初から大会に出場するのは自分たちの宣伝になるからであり、優勝することをはじめから目的としておらず、YouTubeなどのメディアで活躍することを目的としたチームもいます。
このような純粋なタレントタイプはもともと芸能関係のノウハウや関係者がいないと成功は難しいと思われます。

この理由については、最後に解説します。

混合タイプ

これは、最近徐々に増えつつあるタイプだと思っています。

コンペティションタイプとタレントタイプのハイブリッド型です。

コンペティションとタレントの二つのタイプをいいとこ取りだって!?
最強やんこれ!

と、思った人。
確かに、これが実現されれば最強です。

ここで、混合タイプの定義をしましょう。

このタイプは、コンペティションタイプの選手とタレントタイプの選手がそれぞれいるチームのことを言うのではありません。
コンペティションタイプとタレントタイプが混合している選手が主力選手であるチームのことを言います。

つまり、競技シーンの最前線で活躍しながら、eスポーツタレントとしても活躍している選手が主力選手としているということです。

もう少し詳しく言うと…

大会などへ出場して、知名度が上がった。
しかし、この知名度が上がった理由は強さだけでなくタレント性もある。

もしくは

タレント性が認められて有名になったが、ゲームの強さも認められて大会などでの活躍も同時に行っている。

ということです。

タレントタイプのように、コンペティション→タレントへのピボットではなく、コンペティションとタレントの両方の要素によって基本行為を行っているチームのことを指します。

これが実現できれば、競技が弱くなってもタレントタイプにすぐに移行できますし、選手が選手活動を引退してもメディア関係の仕事がありますから、選手のセカンドキャリア支援が非常にスムーズになります。

つまり、食いっぱぐれることがないんですね。

ただ、これを実現するためにははじめからマネジメント計画とeスポーツ選手の選手としての育成計画を行わなければならず、非常に高難易度な準備と資金が必要になってきます。

さらに、選手への負担が大きいため、マネジメント基盤をしっかり保っておかないと、選手からチームが崩れていきます。

ビジネス特化型タイプ

ここの属するeスポーツチームは、皆様が想像するようなeスポーツチームとは少し離れているかもしれません。

基本行為の実施目的が「ビジネスとの相乗効果を狙っている」チームをビジネス特化型タイプを定義します。

99%eスポーツとは全く関係のないビジネスを行っている企業がチームの運営を行っており、大手企業が運営しているこのタイプのチームだと、分社化しているパターンがほとんどです。

eスポーツチームと名乗っているからには、基本行為を行うけれど、基本行為の中で企業等との協業以外は重視していない傾向があります。

もちろん、チームによって重視する度合いが違うので、全くしていないとまで言いませんが、大会に出たりイベントに参加するのは会社の宣伝や活動のアピールができるという理由がほとんどであり、優勝を目指してはいるが絶対条件ではないというところが多いのが現状です。

そもそもの目的が優勝じゃないので当たり前といえば当たり前ですよね。

このビジネス特化型タイプはとても複雑です。

理由としては、相乗効果を狙っている業態や業務内容などは企業や団体によって大きく異なるからです。
なので、基本的なことはここまでしか申し上げられませんが、企業が新しく作るeスポーツチームはどのような業種でどのような営業活動を行っているのか見てみると、そのeスポーツチームが今後どのような社会貢献活動を行っていくのか予想できるので、とても楽しいですよ。

その他

eスポーツやeスポーツビジネスに深く関わっている人たちであれば感じていることだと思いますが、eスポーツ業界は日々変化している業界です。

昨日得た情報が更に肉付けされていたり、情報そのものが変化していたりしますし、新たな情報が追いきれないくらい多く生み出されています。

これはeスポーツチームにとっても例外ではありません。

上記4つのタイプにすら当てはまらないeスポーツチームが沢山あります。

基本行為を実施しているのは当たり前として、その基本行為の実施方法についてこういう方法があるのか! とてもユニークだな。

と関心させられるチームが周りに沢山いました。

ですので、甲乙付けがたいような、どこのタイプにも属さないeスポーツチームをその他と分類しました。

そのうち、このユニークなタイプ達が成長して成功すると模倣モデルがどんどん出てくると思うので、そのときにまたピックアップして皆様にご紹介させていただければなと思います。

中間まとめ

さて、まだまだ記事は続きますがここまでの流れをまとめてみましょう。

○基本行為とは?

基本行為とは以下のことと定義しております。

・大会等への出場
・イベントの出演
・スポンサー獲得
・企業等との協業
・ストリーム配信
・そのほか、これらに準ずる行為

✦各タイプを一言で表すと?

〇コンペティションタイプ
大会などの競技シーンから活動を開始し、活動の殆どが競技シーン

〇タレントタイプ
選手達がeスポーツを題材にタレント活動を主に行っている。

〇混合タイプ
コンペティションタイプとタレントタイプの混合型選手が主力としている

〇ビジネス特化タイプ
企業などが本業と相乗効果を期待して立ち上げたチーム

〇その他
上記のどこにも属さないeスポーツチーム。今後に期待

これは私が今まで集めたデータを基に制作したタイプですので、賛否両論があると思います。
ぜひ、当記事のコメント欄にてご意見くださいませ!

さて、ここまで解説してきました。

これからは、これらのタイプになるためにはどういうことを行っていけば、これらのタイプとして成功する確率が高くなるのかを解説していきます。

が、私が今まで集めたデータにも多くの費用をかけているので、恐縮ではございますが、ここから先は有料にて提供させていただきます。

これらのタイプに到達するまでにどのようなことをすれば確率が高くなるのか気になる方や私の見解を知りたいという方はぜひご購入くださいませ。

※その他タイプは解説しようがないのでいたしません。

そもそも、組織としての基本的なこと

これから4つのタイプに到達するまでの運営準備について解説してまいりますが、そもそも組織として基本的なことが成り立っていないと、土台と柱のない「耐震? ナニソレオイシイノ?」状態のお家が完成してしまいます。

中身が伴っていないのに大きく見せようとしても、何かあったときに崩れてしまうのが組織です。
基本をしっかり抑えておくことで、これからお話するタイプ別のeスポーツチーム運営準備についてもスムーズに実施することができます。

この組織として基本なことについては、私の過去記事にて解説しておりますので、ぜひともご参照くださいませ。

コンペティションタイプになるには?

さて、ここからが有料です。

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