香川県ゲーム規制条例を逆手に取れないかな?
友人「はるさん!香川県がゲームは一日60分までっていうあの条例制定したらしいですよ!」
私「お母さんかな?」
と、いうことで。
今回は香川県ゲーム規制条例について触れていきます。
毎日新聞の記事ここに貼っときますね。
そもそもなんで規制するのか。
子供の人権侵害だろ!
という声が挙がっており、批判の声は止みません。
ちなみに、弊社のCFOは「あー。いますよね。こういうので仕事した気になってる政治家。立派だなぁ。」と皮肉たっぷりに褒め称えておりました。
毎日新聞の記事にも記載されておりますが、ゲーム依存症における対策としてこの条例案が出されました。
実際、ゲームによる現実逃避により、息子が学校に行かなくなった。
というような話をeスポーツ関連で取材している中で、30代後半の女性から話を伺いました。
正直、私は勉強をしろと強制しないタイプです。
しかし、プロゲーマーを目指していて、既にトップランカーであれば百歩譲っていいんですけど、社会的教養や基礎知識を受けられる環境を完全に放棄している、所謂ゲーム依存というのは正直言って反対です。
そういった面で、ゲーム規制条例というはめちゃくちゃ賛成しています。
「法律(条例)で決まっているからやめなさい!」
という、親が子供に言えるような環境を作ろうという意図なのであれば、私は香川県議会を称賛します。
ゲームで不幸になるような人がいるのであれば、正直ゲームはなくていいと思っているからです。
しかし「ゲーム」と一括にして、ゲーム全体がだめみたいな風潮を出してしまったやりかたは正直どうかなぁっと。
ゲーム依存症に対する対策と打ち出したことにより、ゲーム依存症についてよく知らない人たちが、ゲーム自体がすべて悪いと認識してしまうのではないかと私は懸念してます。
ネットやゲームで前頭前野機能が低下?
この条例を主導的に推し進めているのが大山一郎県議という方。
2009年の経済委員会では
「また、最近は携帯依存症、テレビゲーム依存症、それからネット依存症の彼らは、私は一般質問で何回も言いましたが、前頭前野機能といいまして善悪を判断したり持続性を持ったり、そういうような機能が低下しておったり、またそこに依存してしまいますから社会に適応できない。そういう人たちがニート、フリーターになっているので、特にニートの世界はそういう人たちが多いと思うんです。」
と、発言を行っております。
つまり
ゲームで前頭前野の機能が低下
↓
善悪を判断できない持続性を持てない、ネットゲームに依存
↓
社会に適応できない
↓
ニート、フリーターになる
とても優秀な県議には、釈迦に説法でしょうが、正社員で善悪の判断ができる人が一切いないわけではありません。
また、すべての悪人がゲーム依存症であるわけでもありません。
ニートやフリータが生まれるのは、勿論正社員として仕事量をこなすことができないということもあるでしょう。
私の運営する会社でも自分から進んで仕事をしない人は淘汰しています。
けど、正社員がすべてではありません。
正社員じゃなくても、日本経済を回していけるようになれば問題ないんじゃないですかね。
前頭前野機能が低下という言葉に関しましては、寧ろ発達するんじゃないかなと個人の見解としてはあります。
最低でも、ゲーム内において善悪の判断をしておかないと、ゲームが楽しいと思えないですよね。
社会での善悪は教育すればいいと思ってます。
また、議事録にはこういう場面もあります。
それと、ニート、フリーター対策なんですが、このニート、フリーターの人たちとちょっと話を聞いてみると、我々の時代の感覚とは全く違う感覚を彼らは持っておるんですね。
当たり前やないかいwwww
2009年ですよ? 平成ですよ?
昭和34年生まれの時代とは打って変わっていて、違う感覚持っているのは当たり前じゃないですか。
ましてや今は令和の時代です。
もう昭和とか平成中期までのやり方なんてものは通用しないって言われても私は「ですよね。」って返せるくらい当たり前だと思っています。
そのあとに
最近は特に自由教育、自由に伸び伸びと個性豊かにといって教育されておりますから、自由が非常に大切であって不自由はいけないんだというような感覚を彼らは持っているんです。不自由はいけないことというふうな感覚を持って社会に出て組織に入ったら、組織というのは自由ではありません、不自由なもんなんです。これがいけないんだというような感覚を彼らは持っていますから、長続きしないんです。これを直そうと思ったら、根本原因は教育にあるんですね
と、続けておられます。
根本的な原因は教育にある。
この教育のことを「ゆとり」教育と言っているのであれば同意します。
しかし、その自由教育の末に生まれた若者の「不自由は悪」という概念に適した社会づくりをしないといけないのではないでしょうか。
ただ単にゲームを縛るだけでそれが解決できるのか? それは違う。
ただ、前述の通り県議がゲーム依存症による児童の教養が失われ、親からなにか言われても動じない子供に対し、法律(条例)で決められているからという印籠の役割として、子供たちに対するメリハリの大事さや、教育の機会を自ら潰すことになる事をなくしたいという思いなのであれば、私は称賛の意を唱えたい。
が、もしそうなのであれば、ゲーム依存症じゃない子にも、親の気分次第でその印籠が悪用されないような対策もして欲しい。
さらに、香川県で子を持つ親御さんも、どうか子供の教育のためのゲームとして活用していただき、ゲームが子供の成長を妨げるようになった時にだけ、この印籠を活用していただきたいと思っております。
この条例を逆手に取りたい
ゲーム依存症はだめ。
これは大賛成と申し上げました。
eスポーツはゲームの競技です。
つまり、ゲーム=悪ということはeスポーツ=悪と捉えられてしまうのではないか。
今回のニュースを聞いた時に「まじかよ。」と落ち込んだのを覚えてます。
と、いうことは。
eスポーツの大会香川県で開催できひんやん。
という考えに至った人が私のTwitterフォロワーさんにいました。
香川県eスポーツ終了のお知らせ。
そう頭の中を駆けた途端、ふと思ったんです。
「eスポーツの大会は興行だから仕事だし、ゲーム依存症とは違うから全然ええんやで。」と
何が言いたいかと言うと、プロのeスポーツはゲームをしているけど、仕事でゲームをしているから、疲れたら休むし、ちゃんと休憩もするし、体調の管理やタスクの管理まで行っている。
つまり、メリハリをもってゲームをしている。
ということ。
もうこれは仕事以外の何物でもありませんよね。
ということはeスポーツは仕事ですよね。
だからもっと産業や文化として発展させていきましょう!
ということを述べたい。
この条例を制定していただき、施行されたらぜひ香川県でeスポーツ大会を開きましょう!
小さくてもいいんです。
香川県公認の上、香川県で60分を超えるeスポーツ大会を開けたら、eスポーツ=仕事と香川県は認めたことになりますから。
だれかやってくれないかなぁ。
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