櫻野咲夜

駆け出しエッセイスト。 桜が夜に狂い咲く、そんな光景を切り取りたい。 ノンフィクション…

櫻野咲夜

駆け出しエッセイスト。 桜が夜に狂い咲く、そんな光景を切り取りたい。 ノンフィクションに少しだけフィクションを垂らして。

最近の記事

全てが、

全てが、どうしても公開しなくてはいけない情報という訳ではないだろう。 それはわたしにだって適用されるはずだ。 けれど開示しなくてはいけない情報だってある。 それが何か、しっかりと考えてみた結果、人格たちのことを伝えなければならないと、至った。 しかし、わたしの主観が多いだろう。彼らにとって、不服なものになるかもしれない。 だけど構いやしない。どうせ、彼らだって開示されることは嫌いではないだろうから。 まずは、主人格である璋のことを話そうか。 彼は、まずもって主人格であること

    • 兎角、

      兎角、文章というものはやりやすい。 まるで操り人形のように「自分」を演じ、それを表現できるのだから。 それが良いことなのか、悪いことなのか。わたしにはまだ判別がつかない。 いつもいつも、わたしたちの中にいる人格に夢を持たれては勝手に破り、関係を放棄する。そんな人間が、多い。 わたしは、わたしたちはそんなに残酷な人間だろうか? あまりにも、そんなことが多すぎて……辟易する。 見ている人間がいるのであれば、少しばかり答えてはくれないか。 わたしのやっていることに善悪をつけてほ

      • この世界ってものは、

        この世界ってものは、寂しいことが多すぎる。 どうせ何も変わらないと思いながら、夜闇の中で時の流れを指でなぞる。 こんな行為に意味などない。時間が無為に過ぎていくだけ。 それなのに、一縷の望みと繋がりを求め、蜘蛛の糸を這うように、追い続けている。 夜ってものは、いけない。わたしの中で一番、嫌いで。一番、好きな時間だ。 自傷をするにはちょうどいい。何故なら、眠らなければならないという強迫の中で刃を持つと、酷く興奮するからだ。 皮膚を薄い金属が滑る感覚を望んでしまうと、もう、それ