おうち時間を楽しむ【大正琴編】

1 大正琴との出会い

　昨年末、スタッフと職場の大掃除をしていた時、古い大正琴が出てきた。昔、通所されていた利用者さんが寄附してくださったらしい。
　そのまま、休憩室に置き去りにされていた大正琴。
「誰か持っていっていいよ」という上司の声に、生来の貧乏性の私の中に「もったいない」気持ちがムクムク。その日のうちに自宅へ持ち帰った。このご時世、何か趣味的なものも必要かな？くらいに思って。

2 大正琴を弾いてみた

　持ち帰ると、まず子供達が飛びつき、ひととおり遊んだところで私が弾いてみる。
　家にあったギターのピックを持ち、スマホアプリのチューニングで音合わせ。とりあえず、「きらきら星」を弾く。うん、楽しい。楽器の演奏って楽しい！
　次の日、仕事帰りに大正琴入門書なるものを購入。帰宅後、楽譜を見て弾いてみる。数字譜という楽譜で、左指を動かして、右手で弾く。うん、楽しい！
　それからというもの、ほぼ毎日、大正琴を弾くようになった。

3 大正琴を買い替えた

 やっぱり古さは否めない。休日に楽器店に持ち込み、リペアをお願いしてみた。
「かなり古い大正琴ですね」と店員さん。
「リペアは無理ですね。このメーカーが今はないメーカーで、部品が手に入らないですね。弾けてる今のうちはいいけど、鍵盤が割れたり、弦が切れたりしても交換出来ないです」との事。
 気落ちした私に店員さんが、「そういえば」と奥へ。戻ってきた彼の手には大正琴。「最近、中古で引き取った大正琴なんですよ。教室で使ってたものなので、状態もいいですし」と。で、「これ、弦交換チューニング含めて7000円で売りますよ」と店員さん。
 なんですって！Σ(ﾟдﾟ；)
 この前、ア〇ゾンで見た奴の4分の1より安いじゃないっすか！‪w
「買います(速)」
 衝動買い感半端ないけど、もうすぐ自分の誕生日だから、自分へのプレゼントってことにしよう…と、夫子供たちへの言い訳を考えながら、店員さんの弦交換チューニング作業を見ていた。

4 大正琴って楽しい！

 それからというもの、ほぼ毎日のように大正琴で楽しんでいる。
 実は、中学生まで箏を習っていた。なかなか上達しないし、面白くなかったし、発表会の着物もめんどくさかったし、いい思い出はなかった。
 でも、この時の基礎が少し？役に立っているのか、今は楽譜を見ながら楽しく独学で練習している。時々、職場の高齢者さん達に聴いてもらったりもしている。
 私の大正琴熱はしばらく続きそうだ。