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本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第103番 太鼓連打 (Sinfonia No.103 "Drumroll", 1795)

交響曲第103番は、1795年に作曲され、ザロモン交響曲の最後から2番めの交響曲です。愛称の「太鼓連打(ドラムロール)」は、第1楽章の冒頭と結尾でティンパニのロールがあることが由来になっています。ロールというと現代では、あの「結果発表です!」というときに流れるスネアドラムの連打のことを指します。

そして、ティンパニ・ロールに続いて、グレゴリオ聖歌「怒りの日(Dies irae)」が用いられています。「怒りの日」については、こちらをご覧ください。

初演は、1795年3月2日に女王劇場で行われ、コンサート・マスターは、ジョヴァンニ・バッティスタ・ヴィオッティ(Giovanni Battista Viotti)さんでした。

交響曲第103番変ホ長調「太鼓連打」(Sinfonie No.103 Es Dur "The Drumroll", Hob.I:103)
第1楽章 Adagio – Allegro con spirito ティンパニのロールは「雷鳴」のように聞こえ、続いて晴れ渡るような快活な音楽になります。
第2楽章 Andante più tosto allegretto ハ短調から始まって長調へと揺れ動き、ハンガリーあるいはクロアチアの民俗音楽のようです。
第3楽章 Menuetto こちらはオーストリアの民俗音楽のようです。
第4楽章 Finale: Allegro con spirito ホルンのファンファーレから始まって「ンタタタター」というリズムがメインのテーマになり、山あり谷ありで集結に向けて盛り上げていきます。

ジョヴァンニ・アントニーニ(Giovanni Antonini)さん指揮チェコ・フィルハーモニー管弦楽団(Česká filharmonie)の演奏です。

以下、プレイリストです。

トーマス・フェイ(Thomas Fey)さん指揮ハイデルベルク交響楽団(Heidelberger Sinfoniker)の演奏
マルク・ミンコフスキ(Marc Minkowski)さん指揮ルーヴル宮音楽隊(Les Musiciens du Louvre)の演奏
セルジウ・チェリビダッケ(Sergiu Celibidache)さん指揮ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団(Münchner Philharmoniker)の演奏
ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)さん指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)の演奏
ロジャー・ノリントン(Sir Roger Norrington)さん指揮ロンドン・クラシカル・プレイヤーズ(London Classical Players)の演奏です。

(by R)

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