本日の一曲 vol.338 人間椅子 無常のスキャット (2019)
人間椅子は、中学生時代から知り合いの青森県弘前市出身の和嶋慎治さんと鈴木研一さんの二人が大学進学後の大学3年生の時、1987年に「人間椅子」と命名したバンドが始まりです。1988年の大学4年生の就職活動の時に2人は就職しないでバンドをやることにし、1989年に「いか天」に出演して有名になりました。
「いか天」については、一度触れたことがありました。
バンド名の「人間椅子」とは、江戸川乱歩さんの小説「人間椅子」が由来です。江戸川乱歩作品はたくさんの書店から出ており、版もたくさんありますので、もしお読みになりたいというなら、お好きなものをお選びください。
バンドの「人間椅子」の題材は、日本のレトロな小説と1960年代後半以降のロックです。日本の小説は、江戸川乱歩、芥川龍之介、太宰修などでしょうか。
ロックは、キング・クリムゾン(King Crimson)、ブラック・サバス(Black Sabbath)、バッジー(Budgie)などでしょうか。
キング・クリムゾンからは、まだ「本日の一曲」で取り上げていない「21世紀のスキツォイド・マン(21st Century Schizoid Man)」、「太陽と戦慄パート2(Larks' Tongues In Aspic Part II)」、「レッド(Red)」の3曲です。
ブラック・サバスとバッジーは、以前ご紹介したこちらをご覧ください。
さて、すでに30年以上のキャリアを誇る人間椅子ですが、2019年5月にリリースした「人間椅子 / 無常のスキャット(NINGEN ISU / Heartless Scat)」が世界的にバズりました。本日現在でYouTubeでの再生が1500万回以上になっています。
ヨーロッパ・ツアーでのライブです。
なぜバズったのか、という理由を考察した「まるとん」さんのブログ記事がありましたので、こちらもご覧ください。
ところで、和嶋さんと鈴木さんが中学生時代に知り合ったきっかけは、「キッス(Kiss)」のファンだったということだったようですが、おそらく「無常のスキャット」のイントロのギターのアルペジオは、キッスの「ロック・ボトム(Rock Bottom)」へのオマージュでしょう。このあたりは、もう体に染み付いているのだと思います。
もう一つ、キング・クリムゾンとブラック・サバスを同時にカバーしたフラワー・トラヴェリン・バンド(Flower Travellin' Band)の「Anywhere (1970)」もご紹介しておきます。
(by R)
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