本日の一曲 ハイドン・シリーズ 交響曲第82番 熊 (Sinfonia No.82 "The Bear", 1786)
交響曲第82番から第87番までの6曲は、1785年から1786年にかけて、パリのオーケストラのために作曲された交響曲で「パリ交響曲」と呼ばれます。第82番には「熊」という愛称がつけられていますが、これは終楽章の冒頭が熊使いの音楽のようだということに由来します。パリ交響曲の6曲の中では最後に作曲されたものと言われています。編成の大きいオーケストラのために書かれたせいか、全体的に熊が踊っているような気がする楽しい交響曲です。
交響曲第82番ハ長調「熊」(Sinfonia No.82 C Dur "L'ours", Hob.I:82)
第1楽章 Vivace assai ドカドカしている楽章であり、「熊」の由来が第4楽章と言われていても、この楽章からもはや「熊」のようです。
第2楽章 Allegretto 緩徐楽章ですが元気があり、途中ウォーキングベースに乗って短調のメロディーが奏でられます。
第3楽章 Menuet & Trio 無骨なダンスの楽章になっています。
第4楽章 Finale. Vivace 冒頭の前打音つきの音楽が熊使いの音楽です。
ハイドン生誕300年記念企画、ジョヴァンニ・アントニーニ(Giovanni Antonini)さん指揮バーゼル室内管弦楽団(Kammerorchester Basel)の演奏です。
フランソワ・ルルー(François Leleux)さん指揮ノルウェー室内管弦楽団(Norwegian Chamber Orchestra)の演奏です。
宇野功芳先生ご推薦のロブロ・フォン・マタチッチ(Lovro von Matačić)さん指揮ローザンヌ室内管弦楽団(Orchestre De Chambre De Lausanne)の演奏です。宇野先生はマタチッチさんの体型からして熊そっくりで、熊が「熊」を指揮しているようだ、などとのたまっております。
また、このプレイリストには、マタチッチさんの後に、ヘルベルト・フォン・カラヤン(Herbert von Karajan)さん指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)の演奏も入れておきました。
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